『こどものツボ』  IV.陰部・尿の病気

停留睾丸(ていりゅうこうがん)

どんな病気?

赤ちゃんの睾丸(精巣)はふつう、赤ちゃんがお母さんのおなかにいる間に徐々に赤ちゃ んのおなかの中から陰嚢内に下りてきます。 しかし、何らかの原因で睾丸が下りずに陰嚢内に睾丸がおさまっていないことがあり、こ れを停留睾丸とよびます。

治療

様子をみる : 1歳頃までに自然に下りてくるケースが多いので、その頃までは特別な治療は 必要としません。
手術 : 1歳をすぎても睾丸が下りてこない場合は、睾丸を陰嚢内に降ろして固定する手術を考えます。(長い間睾丸をおなかの中 にとどまった状態にしておくと、睾丸の発育が妨げられて精子を作る能力が低下し、将来不妊の原因になることがあるからです)

家庭での看護

とくにありません

おすすめリンク  東京女子医科大学病院 泌尿器科

睾丸が上がったり下がったりする「移動性精巣」は治療の必要はありません。