『こどものツボ』 V.よくある感染症
はしか(麻疹)
おすすめリンク 厚生労働省 国立感染症研究所どんな病気?
熱がでる前にはブルブルとふるえることがあります(悪寒:おかん)。
このような時にはタオルや毛布で体を温めてください。
麻疹ウイルスによって起こる、非常に伝染力の強い病気です。小さな子どもがかかると重
症になりやすいので注意が必要です。
最初は、発熱咳、鼻水など、カゼのような症状ではじまります。38度前後の熱が続いた
後、一時下がりますが、再び高熱とともに発疹が全身にでてきます。その後、3〜4日39度
以上の高熱が続き、咳もとてもひどくなります。この一番つらい時期をすぎると、ふつうは
7日目くらいから熱が下がり、発疹も色あせて黒ずんできます。また、熱が下がって2〜3
日もすれば元気がでてきて、食欲もだんだん元にもどります。
治療
解熱剤: 高い熱が続くため、解熱剤を多く使いますが、使う
時間の間隔をちゃんと守ってください。
飲み薬: 中耳炎や肺炎などの合併症を予防するために抗生物
質を処方します。
点 滴: 水分が十分にとれなくて、脱水症状を起こした時や
ぐったりした時に必要となります。
家庭での看護
熱 : 高い熱が続きますので、食欲がなかったり、機嫌が
悪かったりしたら解熱剤を上手に使います。
食 事: 胃腸が弱るので、消化のよい食べ物をあげましょう。
のどが痛いようなら、プリンやゼリー、うどん、とうふ、スープなど、のどにやさ
しいものを選びます。
水 分: ジュースやお茶、子ども用イオン飲料を中心に水分を十分にあげます。
1回に多くとれなければ、少しずつできるだけ
回数を多くあげてください。
入 浴: 高い熱が続く間は入浴は避け、体をふいて清潔に保ちましょう。
衣 服: 暑がる時は薄着で、寒がる時は厚着にして、できるだけ快適にします。
その他:とても体力を消耗する病気ですので安静が第一です。
部屋の空気を時々入れかえたり、温度や湿度を適度に調節しで快適な環境にしてあ
げましょう。
保育所・幼稚園・学校
熱が下がって3日までは他の子どもにうつります。医師の許可がでるまで休ませてください。
注意すること
予防接種を受けていない子どもがはしかの子と接触した時は、すぐガンマグロブリンの注 射を受ければ発病を防ぐことができます。 ガンマグロブリンとは、はしかの免疫成分(はしかにかかりにくくする成分)を含んだ血 液製剤です。