『こどものツボ』  V.よくある感染症

風疹

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どんな病気?

風疹は風疹ウイルスによって起こる病気です。 熱がでると同時に、小さな赤い発疹が全身にひろがります。熱はでないことも多く、でて もそれほど高くありません。 発疹も3〜4日で消えていきます。 また、首や耳のうしろのリンパ節がはれて小さなグリグリが手にふれることもあります。 風疹は「三日ばしか」ともよばれますが、はしかよりもずっと症状が軽くすみ、なかには 感染したことに気がつかないこともあります(不顕性感染)。 しかし、年令が大きくなってかかると、頭痛や関節痛などの症状が強く、とくに妊娠初期 の女性がこの病気にかかると、先天性風疹症候群とよばれる赤ちゃんが生まれる可能性が高 くなるので、注意が必要です。

治療

特別な薬はありません。 解熱剤や痛み止めなど症状に応じた薬が処方されます。

家庭での看護

普通のカゼの時と同じように、症状に応じて手当てをしてあげてください。
安静が第一です。

保育所・幼稚園・学校

発疹が消えるまでは他の子どもにうつります。 医師の許可がでるまで休ませてください。

注意すること

妊娠初期のお母さんが風疹にかかると、耳や目の障害や心臓の異常をもった赤ちゃん(先 天性風疹症候群)が生まれてくる確率が高くなります。 これから妊娠する予定や可能性がある女性は、血液検査で抵抗力があることを確かめてお くことが大切です。 もしも抵抗力(免疫)がないようなら予防接種を受けておきましょう。

その他

風疹は症状が軽く、また風疹とよく似ていて区別がつかないカゼも多いため、医師に「風疹 ではないか」といわれても、実際には風疹ではないことも多いようです。 また、過去に風疹の予防接種を受けていても十分に抵抗力がついていない場合があります。 そのような時にも、血液検査をすればはっきりわかります。

参考資料 : 国立感染症研究所  「先天性風疹症候群とは」