『こどものツボ』 V.よくある感染症
ロタウイルス腸炎
どんな病気?
冬に多い胃腸カゼの一つで、ロタウイルスというウイルスによって起こります。 白色便性下痢症(白痢)とか、冬期乳幼児嘔吐下痢症などともよばれている病気です。 クリーム色や真っ白な下痢便が特徴で、発熱や嘔吐もみられます。 感染力がとても強く、兄弟やお父さんお母さんにもうつることがあります。 他の胃腸カゼに比べ、下痢や嘔吐が激しいことが多いので、脱水症に注意が必要です。
治療
飲み薬 : 整腸剤や消化剤などが処方されます。
点 滴 : 水分が十分とれなくて脱水症がある場合には、点滴が必要になります
入 院 : 脱水症がひどい時は入院が必要です。
家庭での看護
食事: 水分の補給がもっとも大切です。
食欲がなければ無理に食べさせる必要はありません。
入浴: 熱や激しい嘔吐がなく、元気があれば入浴はかまいません。
熱がある時や元気がない時でも、おしりはお湯で洗ってきれいにしてあげましょう。
リンク
NIID 国立感染症研究所 http://www.nih.go.jp/niid/ja/kansennohanashi/3377-rota-intro.html
なぜうんちが白い?
ロタウイルスが腸で増えると、便の色の元になる色素(ビリルビン)を含んでいる胆汁 という消化液が腸にでにくくなり、また食べ物の中の脂肪の消化が悪くなって、便が白っ ぽくなります。
ロタウイルスが腸で増えると、便の色の元になる色素(ビリルビン)を含んでいる胆汁 という消化液が腸にでにくくなり、また食べ物の中の脂肪の消化が悪くなって、便が白っ ぽくなります。