『こどものツボ』  V.よくある感染症

百日咳

    osusume   百日咳の検査と診断  百日咳抗体IgG検出EIA法による 診断補助  横浜市衛生研究所

どんな病気?

百日咳菌という細菌によって起こり、とても感染する力が強い病気です。 最初はカゼのような症状ではじまりますが、しだいに咳がひどくなってきます。そして、 いったん咳がではじめると、しばらく咳が止まらなくなり、息を吸い込む時に、「ヒュー」と いう笛を吹く時のような音が聞かれるようになります。 名前の通り咳がとても長く続き、治るまでに時間がかかります。 小さい赤ちゃんは、重くなりやすく、肺炎やけいれん、脳炎などを起こすこともあります。

治療

飲み薬: 百日咳菌に効く抗生物質が処方されます(2〜3週間飲みます)。
入  院: 咳がひどく、次のような時は入院することがあります。
     ○息ができなくなるような激しい咳の時
     ○けいれんを起こす時
     ○チアノーゼ(顔色、唇、手足の先の色などが悪くなる)がみられる時
     ○体力が落ちて元気がなくなってきた時

家庭での看護

部屋: ほこりをたてないようにし、時々空気を入れかえる。
      快適な温度で湿度を高くする。
     タバコは吸わない。
食事: 刺激になりやすい食事は避ける(冷たすぎるもの、熱すぎるもの、酸味の強いもの、粉っぽいものなど)。
     食べすぎると咳がでて吐きやすいので少量ずつ回数を多くする。
     栄養があり消化のよい食品をとる。
     水分を十分にとる。
咳 : 咳のひどい時は上半身を高くする。
     たんがからんででにくい時は背中を軽くたたく。

予防

三種混合ワクチンをしっかりうちましょう。

学校・幼稚園・保育園

医師の許可がでるまで休ませます(苦しそうな咳がなくなるまで)。