『こどものツボ』 V.よくある感染症
嶢虫症(ぎょうちゅうしょう)
どんな病気?
嶢虫は3〜10ミリくらいの白くて細長い虫で、人の盲腸の付近に寄生します。
夜中から朝方になると、肛門のまわりにでてきて卵を産み、卵は数時間で他の人にうつる
力をもつようになります。寝ている間におしりをかくと、卵が手について他の人にどんどん
うつってゆき、家族の中や幼稚園、保育園、学校などで集団感染を起こします。
この病気になると、肛門のまわりがとてもかゆくなるので、夜ときどき起きたり、機嫌が
悪くなったりします。また、女の子の場合は、虫が膣に入り込むこともあります 。
検査
朝起きて便をする前にセロハンテープをはりつける方法で行います。 それを顕微鏡でみて卵の有無を調べます。 1回目の検査では卵がみつからなくても、2、3回目の検査でみつかることもあります (いつも肛門のまわりに卵があるとは限りません)。
治療
駆虫薬を飲みます。 薬は成虫にしか効果がないため、薬を1回飲むだけでは、十分な効果がえられないことがあります。 できれば、2〜3回飲んだ方がよいでしょう。
家庭での看護
布団をよく干す。
食事の前に手をきれいに洗う。
爪を短く切って手を清潔に保つ。
子どもの指しゃぶりをやめさせる。
・検査で陽性になった場合、家族全員が検査をするか、駆虫薬を飲みます。
・布団や衣服をよく洗うことも大切です。
・布団や衣服をよく洗うことも大切です。