『こどものツボ』  V.よくある感染症

気管支炎

どんな病気?

細菌やウィルスなどが、肺への空気の通り道である気管支にひろがって起こる病気です。 最初はコンコンと乾いた咳ですが、だんだんとゴホゴホ、ゼロゼロと、湿った咳が強くなり、熱も続くようになります。 咳のために眠れなくなったり、乳児の場合は、母乳、ミルクがうまく飲めなくなったりします。多くの場合、はじめは 「カゼ」と診断されることが多いのですが、薬を飲んでいても熱や咳がひどくなっていく時は、気管支炎やさらに病気が すすんで肺炎になることを注意しなければなりません。

治療

飲み薬: カゼ薬などが処方されます。
点 滴: 抗生物質、栄養や水分を直接血管の中に入れて治療します。
入 院: 症状がひどくなれば、入院して治療する必要があります。

家庭での看護

湿度 : 室内の空気が乾燥していると、咳がでやすくなるので、加湿器などで室内の乾燥を 防ぎましょう。
水分 : 熱で水分を奪われた体にも、タンをだしやすくするためにも、水分は十分に補給し ましょう。湯ざまし、イオン飲料、お茶など少しずつ何回かに分けてあたえてくだ さい。
体位 : 安静にすることが望ましいですが、無理に寝かせる必要はありません。 時々体を起こして、背中を軽くたたくとタンがでやすくなります。背中を高くして 寝かせたり、たて抱きにするだけでも少し咳が治まります。
空気 : タバコは厳禁です。

薬をきちんと飲んでいても、なぜ気管支炎や肺炎になるのでしょう?
  細菌やウィルスなどの力が強いか、薬が十分に効いていないか、あるいは「人の病気を治す力(抵抗力)が弱いかの3つが考えられます。
 細菌やウィルスなどによる病気(感染症)は、この3つがお互いに影響しあって病気の  進み方が変わってきます。