『こどものツボ』 V.よくある感染症
扁桃炎
どんな病気?
扁桃には3つの種類がありますが、扁桃炎で問題になるのは、のどの入り口の左右に2つ丸 くもり上がってみえるもの(口蓋扁桃:俗にいう扁桃腺)と、のどの奥の壁に沿ってもり上がっ ているもの(咽頭扁桃:アデノイド)です。 これらは、口から細菌やウィルスが体の中に入って病気を起こすのを防ぐ大切なはたらきを しています。 口から入る細菌やウィルスなどのカが強いと、扁桃が真っ赤にはれて、40度前後の高い熱が 何日も続くようになります。 扁桃に白や黄色の膿がボツボツとつくこともあります。 はれがひどくなると、のどがとても痛くて食べ物が通りにくくなり、寝ている時に息苦しくいびきをかくようになります。
治療
飲み薬: 抗生物質やのどの痛みをおさえる薬が処方されます。
解熱剤: 高い熱が続くため、解熱剤を多く使いますが、使う時間の間隔をちゃんと守ってください。
家庭での看護
熱 : 高い熱が続きますので、食欲がなかったり、機嫌が悪かったりしたら解熱剤を上手に使います。
食事: のどが痛いため、プリンやゼリー、うどん、とうふ、スープなど、のどにやさしいものを選びます。
水分: 食事がとれなくなったら、ジュースやお茶、子ども用イオン飲料を中心に水分を十分にあげます。
1回に多くとれなければ、少しずつできるだけ回数を多くあげるようにしてください。
入浴: 高い熱が続く間は入浴は避け、体をふいて清潔に保ちましょう。