『こどものツボ』 Z.気になる症状
夜尿症(おねしょ)
どんな病気?
夜寝ている間に自分の意思とは関係なくおしっこをしてしまうことをいい、5歳以降も続 いている場合を夜尿症といいます。 夜尿症の多くは、膀胱と脳をつなぐおしっこをするはたらきが十分発達していないために 起こります。 膀胱に少しの尿がたまるだけも、膀胱が縮んで尿がでてしまう場合や、膀胱にたくさん尿 がたまっても、眠りが深くて自分で起きることができない場合、尿の量を調節するホルモン が不足していて、膀胱にすぐたくさんの尿がたまってしまう場合など、いろいろな原因があ ります。 しかし、大部分の子どもは、大きくなれば自然に治っていきます。
治療
@自然に治るのを待つ: 怒るな、起こすな、あせるなが夜尿症の3原則です。
A飲み薬 : 膀胱の出口の筋肉を締めて尿がもれないようにする薬や、眠りを浅くする薬、尿
を少なくする薬などが処方されます。
B膀胱訓練: おしっこをするのをできるだけがまんする訓練をして、尿が膀胱にたまっても尿
がすぐにでないようにします。
家庭での看護
夜尿症の3原則・・・・・怒るな!、起こすな!、あせるな!
怒るな : いくら叱ってもよいことはありません。むしろ精神的に悪い影響をあたえる場合
が多いと考えられています。
起こすな : 自分で起きないとあまり意味がありません。また、体の成長を妨げる可能性があ
ります。
あせるな : 夜尿症の多くは、大きくなれば自然に治ります。
おおらかな気持ちをもって子どもに接しましょう。
@水分:朝と昼に多くの水分をとり、夕食後に水分をとるのを控えめにする。
A寝る前に排尿させる。