『こどものツボ』  U.よくある症状とその看護

下痢の時の食事(乳児)

母乳の赤ちゃん

・母乳はやめないで続けて飲ませてください。 1回の授乳の時間を短くし、回数を増やします。
・足りない水分は、湯ざまし、番茶、乳児用イオン飲料(冷たくないもの)、薄めたりんご果 汁などで補うようにします(みかん系の果汁はだめです)。

ミルクの赤ちゃん

・軽い下痢ならふだんのミルクの2/3、ひどい下痢なら1/2くらいに薄めたミルクを、少しず つ回数を多くしてあたえます。
・下痢がとてもひどい時や長びく時は、ラクトレスR、ノンラクトRなどの下痢用のミルクを 使うのもよいでしょう。
・足りない水分は、湯ざまし、番茶、乳児用イオン飲料、薄めたりんご果汁などで補います (みかん系の果汁はだめです)。
・下痢がよくなってきたらゆっくりふつうの濃さのミルク にもどします。

離乳食

@軽い下痢の時
次に示すような食べ物を避けて離乳食を続けます。
下痢が続く時はひとつ前の段階の離乳食にもどします。

控えたい食品(腸を刺激して下痢を悪くすることがあります)
○脂肪の多いもの:ポテトチップス、揚げ物、バターなど
○繊維の多いもの:さつまいも、ごぼう、れんこん、豆類、みかんなどの柑橘類、海藻など
○冷たいもの:ジュース、アイスクリーム、牛乳など ○甘さの多いもの:ケーキ、カステラ、プリンなど

A下痢のひどい時
離乳食をしばらくやめ、水分だけにして胃腸を休ませます。
下痢をするとそれだけ体の水分が失われていくので、水分を少しずつ何回も飲ませるようにしましょう。

母乳、薄めたミルク、下痢治療乳、乳児用イオン飲料(冷たくないもの)、湯ざまし、番茶、 野菜スープ、にんじんスープ(実なし)、みそ汁のうわずみ、りんご果汁など

B下痢がよくなってきたら
離乳食をはじめる時のように、おかゆから少しずつあたえ、便の様子をみながらゆっくり と元の食事にもどしていきます。

おかゆ、パンがゆ、とうふ、やわらかく煮たうどん、マッシュポテト、りんごのすりおろ し、バナナ、にんじんやかぼちゃ(皮は除く)の煮つぶし、白身魚の煮付けなど