『こどものツボ』  U.よくある症状とその看護

吐いている時の看護

○吐きけが強い時は、しばらく何もあたえずに吐きけが治まるまで待ちます。
○吐きけが治まってきたら、まず水分を少しずつあたえます。 湯ざまし、番茶、乳幼児用のイオン飲料がよいでしょう。
ジュースならリンゴジュースがよいでしょう (ミカンは吐きやすいので避けます)。
牛乳やヨーグルトなどの乳製品や冷たいものはいけません。
○水分をあたえて吐いてしまっても、しばらくしてからまた少しずつ水分をあたえます。
飲んだ後吐いても、胃の中には少しの水分が残りますから、これをくり返せばすぐには重い 脱水症になることはありません。
○しかし、何も飲まなくても、何回も吐きつづける時や顔色が悪くぐったりしている時は、注 射(点滴)をして体の中に直接水分を入れて、吐きけを止める必要があります。
○水分をとっても吐くことがなくなったら、ゆっくりと食事をはじめてください。

・吐き続ける時は、いろいろな病気が考えられますので、一度診察が終わった後でも、再度医師に連絡をするかもう一度医師の診察を受けることも必要です。

避けたい食品

○冷たいもの   : 清涼飲料水、牛乳など
○脂肪の多いもの: 揚げ物、バター、脂肪の多い肉や魚など
○繊維の多いもの: さつまいも、ごぼう、豆類、みかんなどの柑橘類、海藻など
○甘さの多いもの: ケーキ、チョコレート、菓子類、菓子パン(あん、クリーム)など

入浴

吐きけが止まるまでやめましょう。
下痢や腹痛があっても、元気があれば入浴はかまいません。