『こどものツボ』  X.小さな赤ちゃんの気になる症状

赤ちゃんの便の色(2)

白色

白色や灰色のうんちは、病気のサインです。 胆汁という消化液の流れが悪くなり、便の色の元になる成分 (ビリルビン)が なくなるとともに、脂肪分が分解できなくなるので白色の便がでます。
   ・ロタウイルス腸炎、胆道閉鎖症など

赤色

●食事によるもの・・赤い色をした食べ物(トマト、にんじん、ミートソース、すいかなど)
●薬によるもの
●血液によるもの
・肛門付近からの出血
肛門のまわりや出口のあたりが切れて、便の表面やオムツにまっ赤な血液 がつくことがあります。
・腸炎
腸に細菌やウイルスが入り、腸の表面がただれることによって血便がでる ことがあります。 下痢便の中に点状、線状に混じるといった混じり方が多く、腹痛、嘔吐、 発熱などの症状もともないます。
・腸重積
腸の一部が腸の中にもぐり込んで腸がつまってしまった状態です。 イチゴジャムのような赤いうんちのことが多く、嘔吐が続くようならすぐ に受診する必要があります。

生後4〜5ヶ月頃までの赤ちゃん(とくに母乳の場合)の便に血液がほ んの少し混じることがあります。これは、腸の表面の「リンパろほう」という部分がもり上っているために、 便の回数がいつもよりやや多いといったような時に出血しやすくなって起こるものです。とくに 心配はなく、自然にみられなくなります。