『こどものツボ』 I].気管支ぜんそく
吸入器を使う喘息の治療について
・吸入器を使う喘息の治療には大きく分けて2つあります。
1つは、喘息の発作が起こったときに発作をおさえるためのものです。
もう1つは、あらかじめ予防薬を毎日吸入しておいて喘息が起こるのを防いだり、発作
が起こっても軽くすむように予防するためのものです。
・吸入に使う薬には2種類あります。
@気管支拡張剤
喘息発作でせまくなった気管支(空気のとうりみち)を直接ひろげて呼吸を楽に
させます。
A予防薬(インタール)
この薬は発作を予防する薬で1日2〜4回吸入します。
これだけでは起きている発作は抑えられません。
この薬(インタール)については別紙を参考にしてください。
・喘息発作が起こった時の吸入
当院では、@とAを混ぜて吸入していただきます。
1回の吸入につき、Aを1本(2cc)と、@を3〜5 滴混ぜて使います。
*軽い発作の時は1日2回、@3〜5滴混ぜて使います。
*次の吸入は5時間あけてからおこなってください。
*吸入しても発作が治まらない場合は、無理に続けないでください。
かえって発作
がひどくなり事故につながることがあります。
・喘息発作が無い時の吸入
予防薬(インタール)だけを使います。
発作がおちついているときでも毎日予防薬(インタール)を吸入することによってあら
かじめ発作がをおさえられます。
発作の起こりやすい時期の前から始めて、1日2〜4回指示どうり吸入します。
この薬は気管支にだけ作用し体の中にまったく入らないので長期間吸入を続けても
副作用はほとんど問題になりません。