こどものツボ2
インフルエンザ
どんな病気?
カゼとよく似た症状ではじまりますが、ふつうのかぜよりも症状が重く、また非常に伝
染しやすいため、毎年冬になると流行をくり返します。インフルエンザにかかると、抵抗
力の弱い老人や小さい赤ちやんは重症になりやすく、命を落とすこともあります。
インフルエンザには、大きく分けてA型B型C型の3つの型がありますが、ひろく流行
するのはA型とB型です
治療
解熱剤: 高い熱が続くため、解熱剤を多く使いますが、使う時間の間隔をちゃんと守ってください。
飲みぐすり: インフルエンザウイルスに直接効果がある薬や咳や鼻水などの症状にあわせた薬が処方されることがあります。
点滴: 水分が十分にのめなくて、脱水症状をおこした時やぐったりした時に必要となります。
家庭での看護
熱: 高い熱が続きますので、食欲がなかったり、機嫌が悪かったりしたら解熱剤を上手に使います
食事:胃腸が弱るので、消化の良い食べ物をあげましよう。のどが痛いようなら、プリンやゼリー、うどん、とうふ、スープなど、のどにやさ
しいものを選びます。
水分: ジュースやお茶、子ども用イオン飲料を中心に水分を十分にあげます。
1回に多く取れなければ、少しずつできるだけ多くの水分をあげてください。
入浴: 高い熱が続く間は入浴は避け、体をふいて清潔に保ちましよう。
衣服: 暑がる時は薄着で、寒がる時は厚着に替えて、できるだけ快適にします。
その他: とても体力を消耗する病気ですので安静が第一です。
部屋の空気も時々入れかえたり、湿度や室温を適度に調節して快適な環境にしてあげましよう。
保育所・幼稚園・学校
熱が下がって2日までは他の子にうつります。医師の許可が出るまで休ませてください。
発症したあと5日を経過し、かつ、解熱した後2日を経過するまで。
(ただし、保育所や幼稚園に通う幼児は「解熱した後3日を経過するまで」)
ワクチンの効果
ワクチンをうっていてもインフルエンザにかかるのを完全に防ぐことはできません。
それは、接種したワクチンの効果が一人一人ちがうこと
や、インフルエンザワクチンが、インフルエンザがのどで増えるのを十分におさえることができないからです。しかし、ウイルスが全身にひろがることを防ぐことができるので、重症になることは少なくなると考えられています。
インフルエンザとその予防
インフルエンザとは?
インフルエンザウイルスによる病気で、かぜの症状に似ていますが、ふつうのかぜよりも症状が重いのが特徴で
す。非常に伝染しやすく、毎年冬になると流行をくりかえします。インフルエンザにかかると抵抗力の弱い老人
や小さい赤ちゃんは重症になりやすく命を落とすこともあります。
インフルエンザウイルスには、大きく分けてA型B型C型の3つの型がありますが、ひろく流行するのはA型とB
型です
インフルエンザウイルスの大きさは、およそ1万分の1ミリメートルです。
この大きさは、小学生高学年の子どもをインフルエンザウイルスとしてみたときに、人間はちょうど地球の大きさに
相当します。
これほど小さいインフルエンザウイルスがどうして巨大な人間をあっと言う間に病気にしてしまうのでしょうか?
その理由は、インフルエンザウイルスは人間の体の細胞の中に入って自分のコピーをどんどん作った後、人間
の細胞を破って外に出てまた次から次へと同じことを繰り返し、短い時間の問にすごい数に増えるからです。
(1つのウイルスが1日で100万に増えるといわれています)
インフルエンザの症状
インフルエンザウイルスはまず人間ののどの奥で増えます。その時に咳や鼻水、くしやみ、熱などふつ勤かぜ
のよ灘症状があ5われます。ただし多くの場合ふつうのかぜに比べて症状が強く、頭痛、のどの痛み、全身の
だるさ、手足の痛みなどをともないます。インフルエンザウイルスはその後血液の流れに乗って全身にひろが
りますが、特に肺の中でよく増えるので、気管支炎や肺炎を起こしてきます。
ワクチンのしくみ
現在よく使われている不活化ワクチンとは、インフルエンザウイルスを利用して作つた本物のインフルエンザウイ
ルスとよく似た害のないものです。これを人の体の中に入れると人間のある細胞(免疫担当細胞"インフルエンザウイルスを悪いやつだと記憶します。いわゆる指名手配するわけです。次に本当にインフルエンザウイルスが
人間に侵入したときには、情報がたくさんの細胞にすばやく伝わって、抗体を一気に大量につくり始め、インフ
ルエンザウイルスを追い出す態勢を整えます。
なぜ毎年ワクチンをうたなければならないのか
インフルエンザウイルスの特徴のひとつに、毎年その形を少しずつ変えています。
形を変えることによって生物のもつ免疫システムから逃れ、生き残ろうとしているのです。小さな変化は毎年起こ
っていますが、10年くらいに1回大きな変化があり、そのときにはインフルエンザが大流行します。
このような変化に対してインフルエンザワクチンも毎年接種しなければインフルエンザウイルスに対抗できなくな
ります。
インフルエンザの予防
インフルエンザワクチンを接種することが一番の予防になります。
手をよく洗うことによって、手についたインフルエンザウイルスを洗い流すことができます。また、うがいをしてのどのインフルエンザウイルスを洗い流すと同時にのどを潤すことによってインフルエンザウイルスが増える勢いをお
さえます。
マスクは咳やくしやみなどによってインフルエンザウイルスが飛び散ることを予防します。
そのほか空気を定期的に入れ替える、室内の空気を乾燥させないようにすることが大切です。
インフルエンザの治療
インフルエンザにかかったらインフルエンザウイルスと戦う体力を落とさないために十分な栄養と水分、休息が必
要です。