こどものツボ2
肺炎
どんな病気?
肺に炎症が起きる病気のことをまとめて肺炎といいます。
主に細菌やウイルスなどにより肺が炎症を起こします。細菌やウイルスは、呼吸をするときに鼻や口から体の中に入ってきますが、健康な人は、のどでこれらの病原菌の侵入を阻止します。
しかし、風邪をひいてのどに炎症が起こっていたり、体力や抵抗力が低下していたりすると侵入を防ぎきれず、病原菌が素通りして肺に入ってしまい炎症を起こしてしまいます。
・細菌性肺炎 (インフルエンザ菌、肺炎球菌、炎黄色ブドウ球菌、連鎖球菌など)
・ウイルス性肺炎 (RSウィルス、インフルエンザウィル、アデノウィルスなど)
・マイコプラズマ肺炎
・クラミジア肺炎
・真菌性肺炎など
これらの他にもさまざまな菌、ウィルスなどによる肺炎があります。
症 状
発熱、全身の倦怠感、せき、たん、食欲の低下などががみられます。
炎症が進むと肺から酸素がとり込みにくくなるので呼吸困難になるともあります。
症状の程度は、原因になっている菌や炎症を起こしている肺の範囲などにより異なります。
治 療
原因になっている菌、ウイルスの種類や、炎症の程度により、抗生剤や咳を軽くする薬、たんを出しやすくする薬が処方されます。
また、肺炎の種類によっては抗生剤を複数処方されることもあります。
体力が低下して抵抗力が弱っている場合は、飲み薬だけでは治療が追いつかなくなり抗生剤の点滴が必要になることもあります。
抗生剤と一緒に水分や電解質、栄養などをあたえて体力や抵抗力の回復を助けます。炎症の程度がひどく、体力の低下が著しい場合は入院して治療を受けることもあります。
家庭での看護
安静にし水分をこまめにとりましょう。食事は消化のよいものにしましょう。
咳がひどい場合は呼吸がしやすいように枕やクッションで上体を高くします。
胸の音を聴いても、血液検査やレントゲン検査でないとわかりにくい肺炎もあります。
熱がなかなか下がらなかったり、咳が長く続いたり、症状がつづく場合は早めに病院を受診しましょう。
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