こどものツボ2
睡眠時無呼吸症候群
どんな病気?
睡眠中に呼吸が止まったり(無呼吸)、呼吸が浅く弱く(低呼吸)なったりする状態です。
睡眠中の酸素不足はこどもの成長・発達に大きな悪影響を及ぼす可能性があります。
原因
閉塞型(のどや上気道を空気がうまく通らない)と中枢型(脳の呼吸をコントロールする部分の働きが悪い)
そしてこれらの混合型の3つに分類されます。
子どもでは大部分が閉塞型です。
閉塞型の原因にはアデノイド(咽頭扁桃肥大)、口蓋扁桃肥大、肥満などがあります。
アレルギー性鼻炎や慢性副鼻腔炎(蓄膿症)など、鼻づまりのある鼻疾患も原因になります。
その他に下顎の発育不良や舌が大きいなども原因のひとつです。
症 状
子どもは自分で症状を訴えることがないので、保護者の観察がとても大切になります。
いびき、よく口を開けている、口が渇く、寝つき寝起きが悪い、寝汗が多く寝相が悪い、
夜泣き、夜尿、日中の傾眠、落ち着きがなく集中力の欠如、学力低下などがあげられます。
治 療
子どもの扁桃やアデノイドは2〜6歳にかけて肥大が進み、その後自然に縮小するので
症状の軽い場合には、経過を見ることもあります。
重症の場合には、アデノイドを切除したり、扁桃を摘出したりする手術が必要になります。
アレルギー性鼻炎や慢性副鼻腔炎が原因となっている場合は、それぞれの病気に対して薬が処方されます。
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