こどものツボ2
浸出性中耳炎
どんな病気
耳と鼻を結ぶ中耳腔に炎症が起こり、分泌物がたまった状態です。
そのため鼓膜の働きが悪くなり、耳が聞こえにくくなります。
急性中耳炎をくり返す時や鼻の病気やアデノイドがあって耳管の通りが悪い時に起こりやすくなり
ます。
症状
熱や痛みを伴なわず、耳が聞こえにくくなるだけなので本人からの訴えがなく、発見が遅れることが
あります。呼んでも返事をしない、テレビの音を大きくするなどで親が異常に気づき発見されることが
多いようです。
治療
抗生物質や消炎酵素剤などを服用し、浸出液がたまらないようにします。浸出液が抜けないときは、
鼓膜切開をして浸出液を抜きますが、それでも液が溜まるようなら鼓膜に穴を開けて小さなチューブを
入れ(鼓膜ドレーン)浸出液を外に出します。チューブは数ヶ月から1,2年入れたままにしておき、
浸出液がたまりにくくなったら抜きます。チューブを抜いたあとの鼓膜は、自然にきちんとふさがりま
す。
家庭でのケア
・この病気は治療に時間がかかります。一度かかると再発しやすい病気でもあるため、診察をきちんと
受け、根気良く治療を続ける必要があります。日頃から、子どもの耳の聞こえ方に注意し早期発見と
確実な治療に努めましょう。
・鼓膜ドレーンを挿入している間は洗髪やプールの時、耳に水が入らないように耳栓をするなどの注意
が必要です。
|