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抗体検査

感染症の抗体検査

麻疹や風疹、おたふくかぜなどの感染症にかかったかどうか血液で調べる方法を抗体検査といいます。
調べる目的に応じていろいろな検査法がありまが、いずれも微生物が人体に入ったときにおこる免疫反応を利用しています。
CF(補体結合反応)HI(血球凝集反応)NT(中和反応)IFA(間接蛍光抗体法) PHA(受身血球凝集反応)ELISA(酵素免疫吸収法)などがあります

ウイルス抗体検査:ELISA(酵素免疫吸収法)

ウイルスの感染があると、人の体の中でこのウイルス(抗原)に対し免疫反応が起こり、そのウイルスに対して、IgG、IgM、などの抗体や補体というものが作られます。
これらを測定することによって、そのウイルスに今まで感染したかあるいは現在感染しているかを調べることができます。
そのうち抗体として出現するIgG、IgMが抗体検査の中心になります。

IgM
ウイルスの感染後早く上昇して、4ー5日目でピークになりそれ以降はしだいに低下します。

IgG
ウイルス感染後1週間くらいから上昇しはじめ、その後長い間持続します。

<検査結果の読み方>
IgMが高くIgGが低いとき:現在そのウイルスに感染している
IgMが低くIgGが高いとき:いままでにそのウイルスに感染したことがあり、今回はそのウイルスの感染ではない

片山こどもクリニック