こどもの病気

こどものツボ2

マイコプラズマ感染症   おすすめリンク 国立感染症研究所 ガイドラインPDF  横浜市衛生研究所

どんな病気?

「マイコプラズマ・ニューモニア」という病原体の感染によって起こります。
赤ちゃんにはあまり見られず、5〜10歳ぐらいの子どもがかかりやすい病気です。
この病気はしつこい咳と発熱が特徴で、咳は痰のからんだ咳ではなく、「コンコン」という乾いた感じの咳が長期間続きます。
一般的には、比較的元気で、全身状態がよいことが特徴です。

治 療

飲み薬:マイコプラズマには、通常外来で処方されることの多い、セフェム系(セトラート、メイアクト)の抗生物質では
      効果が出ません。
      マクロライド系(エリスロマイシン、クラリスロマイシンなど)の抗生物質が処方されます。
      熱や咳で体力を消耗している時には、解熱剤や咳止めの薬も処方されます。

点滴:抗生物質、栄養や水分を直接血管の中に入れて治療します。

入院:症状がひどくなれば、入院して治療する必要があります。

家庭での看護

  熱:高い熱が続いて、ぐったりするようなら、解熱剤を使います。

湿度:室内の空気が乾燥していると、咳が出やすくなるので、加湿器などを使って、加湿します。

水分:痰を出しやすくするためにも水分は十分に補給します。
    湯ざまし、イオン飲料、お茶などを少しずつ何回かに分けて与えます。

体位:横になると呼吸が苦しくなるので、背中を高くして寝かせたり、たて抱きにしたりすると、少し咳がおさまり、
    呼吸も楽になります。

注 意

高熱で水分がとれず、脱水状態になっている時や、咳がひどくて、眠れなかったり、食事も取れないような時は入院治療が必要になります。
嘔吐や頭痛などの症状が出てきた場合、髄膜炎を合併している可能性もあるので、医師の診察をできるだけ早く受けてください。

片山こどもクリニック