こどものツボ2
うんちの色
赤ちゃんのうんちの色はいろいろ変わります。
その色の正体は消化液である胆汁の中に含まれるビリルビン(黄色い色素)にあります。
生後2〜3ヶ月の赤ちゃんのうんちが鮮やかな黄色であるのは、このビリルビンが、腸内の細菌にあまり影響を受けることなくそのままウンチの中に多量に出てくるためです。
ときどきうんちが緑色になるのはビリルビンが酸化され、ビリベルジン(暗緑色の色素)に変化したためで、うんちが空気に長い時間触れている時や、のんだ抗生剤などでうんちが酸性の時に起こりやすくなります。
離乳食が始まると、うんちの色は黄褐色や暗褐色に変わってきます。
これは腸内細菌叢が発達し、ビリルビンが還元され無色のウロビリノーゲンとなり、その後酸化されてウロビリン(l‐ウロビリン、d‐ウロビリンは橙黄色、i‐ウロビリンは緑色)となるためです。
一方、何らかの原因で胆汁が腸の中に出なくなると(胆道閉鎖症やロタウイルス胃腸炎など)、ビリルビンによる色の影響がなくなる反面、食べ物の中の脂肪の分解ができなくなり(いわゆる脂肪便)牛乳のような白い便になります。
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