Hib(インフルエンザb菌:ヒブ)に関する |
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Q: 予防する病気は? |
A:インフルエンザb菌による感染 インフルエンザ菌は、こどもの髄膜炎や肺炎、中耳炎などを起こす細菌のひとつです。 特にb型のインフルエンザ菌は、細菌性髄膜炎などの重症な病気を起こすことがあり、この場合治療が難しくなるため、あらかじめワクチンで予防することが大切になってきます。 ・インフルエンザ菌 正式には、ヘモフィルス・インフルエンザといい、a〜fの6つの型があります。 ヘモフィルス・インフルエンザbは、略してHib(ヒブ)と呼ばれます。 毎年、流行するウイルスによるインフルエンザとはまったく異なります。 ・細菌性髄膜炎 脳や脊髄を包んでいる髄膜に細菌が増えて起こる病気です。 命にかかわることも多く、また命が助かっても、後遺症が残ることがあります。 |
Q: ワクチンの種類は? |
A: 不活化ワクチン |
Q: 標準の接種年齢と回数は? |
A: @標準スケジュール: 生後2ヶ月〜7ヶ月未満 初回免疫・・・・4〜8週間の間隔で3回 追加免疫・・・・初回免疫終了後、1年後に1回 A接種もれの人への接種(1): 生後7ヶ月〜12ヶ月未満 初回免疫・・・・4〜8週間の間隔で2回 追加免疫・・・・初回免疫終了後、1年後に1回 B接種もれの人への接種(2): 生後1歳〜5歳未満 1回接種 |
Q: 副反応はある? |
A: 熱が出たり機嫌が悪くなったりすることがあります。 注射のあとが少しはれたり赤くなったりすることがあります。 |
Q: 次に別のワクチンを接種するまでの期間は? |
A: 制限なし |
Q: ヒブHibとは? |
A: インフルエンザ菌は正式にはヘモフィルスインフルエンザという細菌の一種で、a〜fまで6種類に分類されています。 ヒブHibはヘモフィルスインフルエンザ b (Haemophilus Infuruennzae b)の略称です。 こどもに重症の病気を起こす菌はほとんどb型で、ヒブワクチンはこれを防ぐためにつくられました 毎年冬になると流行するインフルエンザ(ウイルス)とはまったく別のものです。 |
Q: ヒブHibが起こす病気について教えてください。 |
A: インフルエンザ菌は肺炎球菌と同じように子どもの鼻やのどによくみられる細菌で、細菌がいるだけでは病気になりません。細菌が何らかの原因で急に増えたり体の中に入り込んでしまったりすると病気になります。肺炎、中耳炎や副鼻腔炎の原因になりますし、髄膜炎や敗血症など重症になる病気の原因菌として問題になります。 この細菌も肺炎球菌のように抗生物質が効きにくくなり治療がむずかしくなってきていますので今後ますます重要なワクチンになってゆくと思われます。 |
Q: なぜ5歳以下の子どもに接種するのですか? |
A: インフルエンザ菌による細菌性髄膜炎などの重症の病気はほとんど5歳以下の子どもに発生するからです。 とくに1歳以下の赤ちゃんに起こりやすいので生後2カ月を過ぎたらなるべく早くワクチンを接種することが大切です。 |
Q: ヒブワクチンの効果はどのていどでしょうか? |
A: ヒブワクチンはすでに世界100カ国以上で接種されその効果がとてもすぐれていることがわかっています。 とくにこのワクチンを実施している国の細菌性髄膜炎の発生する割合が激減している事実はそれを証明しています。 |
Q: 日本のインフルエンザ菌による細菌性髄膜炎について教えてください。 |
A: インフルエンザ菌による細菌性髄膜炎は日本では年間600人くらいと考えられています。 細菌性髄膜炎は命にかかわる病気ですが、初期の診断が難しく、治療にも苦労する病気の一つで後遺症も少なくありません。 ヒブワクチンによって細菌性髄膜炎の発生がかなり減ることが期待されています。 |