三種混合(DPT)ワクチンに関する6 |
Q: 予防する病気は? |
A: ジフテリア・百日咳・破傷風 ジフテリア この病気にかかると、発熱、喉の痛み、咳などの症状が出て、ひどくなると窒息死することもあります。また、2〜3週間たってから、心臓や神経にも、障害を起こしてくることがあります。 百日咳 最初は、風邪のような症状で始まりますが、次第に咳がひどくなってきます。そして、いったん咳がではじめると、、しばらく咳が止まらなくなり、息を吸い込むときに、「ヒュー」という笛を吹く時のような音が聞かれるようになります。小さい赤ちゃんは重くなりやすく、チアノーゼやけいれん、脳症などを起こし、まれには死亡することもあります。 破傷風 破傷風菌は、人から人へ感染するのではなく、土の中にいる菌が傷口から体の中に入ることでかかる病気です。傷口から菌が入り、体の中で増えると、菌の出すどくそのために口が開かなくなったり、けいれんを起こしたりして、中には、死亡することもあります。 |
Q: ワクチンの種類は? |
A: 不活化ワクチン(百日咳)・トキソイド(ジフテリア・破傷風) |
Q: 標準の接種年齢と回数は? |
A: ・第1期: 生後3ヶ月〜1歳までに3〜8週間(20日〜56日)の間隔で3回(初回接種) 初回接種後の1年〜1年6ヶ月後に追加接種 として1回 ・第2期: 11〜12歳に二種混合(ジフテリア・破傷風)を1回 |
Q: 副反応はある? |
A: 注射の後が少しはれることがよくあります。中には腕全体がはれることもあります。また、100人中3〜4人が注射後24時間以内に発 熱することがあります。 |
Q: 次に別のワクチンを接種するまでの期間は? |
A: 制限なし |
Q: 7歳半以上で、三種混合ワクチンをちゃんと接種してない場合はどのように接種すればよいでしょう |
A: @全くワクチンを受けてない場合 A初回接種1回のみの場合 B初回接種2回のみの場合 @、A、Bの場合は、2種混合(DT)を3〜8週間あけて2回接種します。 C初回接種は終わっているが追加接種が終わっていない場合・・・ 初回接種が終わっていれば免疫が保たれていますので、2期としてDTを接種します。 (DPTを接種する考え方もあります) |
Q: 7歳半以下で、三種混合ワクチンをちゃんと接種してない場合はどのように接種すればよいでしょう |
A: @まったくワクチンを受けていない場合・・・初めから受けてください A初回接種1回のみの場合・・・・1回目と2回目の間が8週間を超えた場合でも、あと2回追加して基礎免疫を終了してください。 B初回接種2回のみの場合・・・2回目と3回目の間が6ヶ月以内の場合は、そのまま3回目を接種します。 2回目と3回目の間が6ヶ月以上の場合は、3回目を行わず、1〜1年半後に追加接種として1回接種します。 C初回接種は終わっているが追加接種が終わっていない場合・・・初回接種が終わっていれば免疫が保たれていますので、追加接種としてあと1回接種してください。7歳半以下ならばDPT、7歳半以上ならばふつうDTを接種します。 (7歳半以上でもDPTを接種する考え方もあります) |
Q: 生後3カ月を過ぎたらできるだけ早くワクチンを接種するのはなぜでしょうか? |
A: 百日咳はお母さんから抗体がもらえなく、また百日咳は小さな赤ちゃんがかかるととても重症になることがあるからです。 |
Q: 過去に百日咳にかかったことがある場合はどうすればよいのでしょうか? |
A: 確実に過去に百日咳にかかったことがわかっていれば、DPT(三種混合)ではなくDT(二種混合)で接種できます。ただし百日咳はなかなか診断が難しく、検査も含めて確実に診断されない限り百日咳にかかったということはできません。 百日咳にかかったかどうかはっきりしないときはDPTを受けたほうがよいでしょう。 たとえ百日咳にかかったことがあったとしても、DPTを受けることによって副反応が出やすいということはありません。 |
Q: DPTの接種の後になぜしこりが残ることがあるのでしょうか? |
A: DPTワクチンにはその免疫効果を高めるためにアルミニウムゲルが含まれています。 これが接種した後に残ってしこりの原因となります。 しかしこれは次第に小さくなり消えてゆきますので心配ありません。 |
Q: 大人の百日咳が増えてきているそうですが、大人にもワクチンが必要ですか? |
A: 大人の場合は百日咳にかかっても頑固な咳が続くことが多く重症にはなりにくいのですが、周囲の小さな赤ちゃんにうつす心配があります。 百日咳に免疫を十分にもたない大人が増えてきていますので大人にも追加接種が必要になってきているようです。 現在のDPTワクチンを利用して免疫をつけることもできますが、接種量が年齢によって変わることがありますのでかかりつけの医師とよく相談する必要があります。 |
Q: 破傷風の追加接種は必要ですか? |
A: 破傷風に対する免疫はほとんどワクチンによるものと考えられますから大人になるにつれて破傷風に対する免疫は徐々に低くなってゆきます。 大人も追加接種を受けておきましょう。 破傷風ワクチンを接種する方法とDPTを利用する方法がありますので、かかりつけの医師と相談してください。 |