インフルエンザについてのQ&A |
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インフルエンザにはどんな種類がありますか? | ||
インフルエンザは、A型、B型、C型に大きく分類されます。 A型はさらに、ウイルスの表面にある赤血球凝集素(HA)とノイラミニダーゼ(NA)という2つの成分の違いによりさらに細かく分類されます。いわゆるA/ソ連型、A/香港型というのはこのことです。 歴史的にA型が大きな流行を起していますが、B型もヒトに感染し流行を起します。C型もヒトに感染しますが、大きな流行は起しません。 現在、世界で広く流行しているのは、A/ソ連型ウイルス(H1N1亜型)、A/香港型ウイルス(H3N2亜型)、B型ウイルスの3種類ですが、症状や治療、予防法には大きな違いはありません。インフルエンザの発症を防げるかどうかは、それぞれの人がそれぞれのウイルスの種類に対して、抵抗力(防御のための抗体)を持っているかどうかにかかっています。 |
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一冬に2回インフルエンザにかかることはありますか? | ||
A型とB型インフルエンザのウイルスが、同じシーズンの中で流行することが多いので、A型インフルエンザにかかったあとB型インフルエンザにかかったりすることがおこります。 | ||
A型とB型インフルエンザに症状の違いはありますか? | ||
大きな差はありません。 B型インフルエンザの方が、腹痛、吐き気などのおなかの症状が多いという報告があります。 また、A型の方が、大人の筋肉炎や急性脳症が多く、B型の方が子どもの筋肉炎やライ症候群が多いとされています。 |
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今年流行するインフルエンザは何ですか? | ||
最近は毎年、A/ソ連型とA/香港型の2種類のA型インフルエンザとB型インフルエンザの3種類の型のウイルスが、一緒に流行してきました。 昨年ののワクチンには、A/ソ連型(H1N1)のニューカレドニア株、A/香港型(H3N2)のパナマ株、B型の山東株(ビクトリア株に対応できる)を混合したものが用意されました。 今年はA/H1N1(ソ連型):New Caledonia/20/99 A/H3N2(香港型):Wyoming/3/2003 B型:B/Shanghai/361/2002 このうち、前シーズンと同じものを採用しているのはH1N1だけで、H3N2とB型は変更されました。 |
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子どもはどのくらいの年齢から接種ができますか | ||
現在の日本では特に決まった基準はありません。 アメリカでは6ヶ月以上が適当と考えられています。 6ヶ月以下は、ワクチンが十分に効果を発揮しないようですし、また、この年齢までは、お母さんの免疫によってあるていど守られていると考えられているからです。 6ヶ月を過ぎた赤ちゃんでも、離乳食があまり進んでいなく卵アレルギーの有無がはっきりしていない場合は、卵アレルギーがないことを確かめてから接種することをおすすめします。 |
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インフルエンザの予防接種は、病院によって料金と回数が違うと聞きました。 料金はいくらか、そして、接種の回数は何回あるのか、教えてください。 |
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当院は大人3000円 こども2000円(1回)です。 15歳以下は2回接種することをすすめています。大人は1回でもよいと思います。 インフルエンザワクチンの接種は自費なので、値段の設定は各医療機関が自由に設定できます。逆に、値段が同じであると公正取引委員会の捜査の対象になります。 実はインフルエンザワクチンの値段自体は、他のワクチンと比べてかなり安いものです。各医療機関は、この原価に診察や接種にかかる費用を上乗せして価格を設定します。 ふつうの診察と同様に考えれば、1回4000円とか5000円でも決して高くないと思います。 当院のインフルエンザワクチンは安い方ですが、これは少しでも多くの子どもさんが接種を受けることができるように設定しました。 |
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卵アレルギーの場合はどうすればよいでしょうか | ||
インフルエンザのワクチンには、製造過程で卵を利用するのでわずかですが卵の成分が混じっている可能性があります。 そのため、強い卵アレルギーのある人はワクチンによってアレルギー反応を起こす可能性があります。 そのような人には、アレルギーテストを行いながらワクチンを受けることができます。 当院の受付でお尋ねください |
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妊娠中にインフルエンザのワクチンは受けてもよいでしょうか | ||
ワクチンの添付書(薬の指導書)には 「妊婦、産婦、授乳婦等への接種 妊娠中の接種に関する安全性は確立していないので、妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には接種しないことを原則とし、予防接種上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ接種すること。」 と書いてあります。 アメリカでは妊婦にも積極的に接種をすすめていますし、実際、インフルエンザワクチンは不活化ワクチンですので、生ワクチンと違って、胎児にはそれほど悪い影響を与えないと考えられます。 しかし、影響がまったくないかというと、否定できませんので、上のような表現になっています。 妊娠中の方は、産婦人科の先生と相談してから接種を決めましょう。 |
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以前、テレビのコーナーで、 「インフルエンザワクチンは、3ヶ月しか効力がないから12月くらいに接種したほうが良い。 早すぎると流行の時期には効力が切れてしまう。」と報道されていました。本当でしょうか? |
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インフルエンザは接種後2〜3週間して免疫がついてきます。(すぐに免疫がつきません) 10月11月に接種すると、12月くらいから免疫ができ、4〜5ヶ月してゆっくり免疫が低くなってゆきます。 ですから翌年の4月くらいまでは免疫があるわけで、今までどおりの接種のしかたで良いと思います。 (10月に一回、11月に一回4週くらいあけて) 12月に接種すると、12月の下旬から流行りだすインフルエンザに間に合いません。 (インフルエンザの流行は2つか3つの波があります) また、12月は体調が悪いことが多く、予定どおりに接種することができないこともあります。 |
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予防する病気 | ||
インフルエンザ ふつうのかぜよりも症状が重く、伝染しやすくて毎年冬になると流行をくりかえします。特に抵抗力の弱い老人や小さい赤ちゃんは重症になりやすく、死亡することもあります。 |
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ワクチンの種類 | ||
不活化ワクチン | ||
標準の接種年齢と回数 | ||
3才以上で1〜4週間あけて2回 | ||
副反応 | ||
注射をうったあとがはれたり、赤くなることがあります。 | ||
次に別のワクチンを接種するまで期間 | ||
1週間 | ||
注意事項 | ||
卵アレルギーが強い人は、アレルギー症状がでることがありますので、注射をうつ前に先生とよく相談してください。 |
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