『こどものツボ』 Y.皮膚の病気
とびひ(伝染性膿痂疹)
どんな病気?
皮膚にできたあせもや湿疹、虫さされ、すり傷などに細菌が入りこんで、水ぶくれやただ れが起こる病気です。小さなブツブツから大きな水ぶくれまでいろいろな形をつくりますが、 かゆみがあるため、次から次へと「飛び火」のようにひろがってゆきます。汗をかいて皮膚 が汚れやすい夏に多く、また免疫ができないので、何度もかかる可能性があります。
治療
ぬり薬: 抗生物質の入った軟膏を1日2〜3回ぬります。
とびひはひろがりやすいので、ひろめにぬった後、清潔な大きめのガーゼでおおい
ます。
飲み薬: ぬり薬だけでは治らない場合には、抗生物質を飲みます。
家庭での看護
・1日2回くらいシャワーなどで汗を洗い流し、タオルでこすらないようにふいてから軟膏
をぬります。
・せっけんで手をよく洗い、爪を短く切って清潔にしましょう。
・とびひの部分の赤みがなくなり、乾くまではプールなどに入ってはいけません。
保育所・幼稚園・学校
とびひがよくなるまで、2〜3日休まなければならないことがあります。
注意
・2〜3日たってもとびひがひろがっていく時は、薬が十分に効いていないことが考えられ
ます。
・体全体の皮膚が赤くなってきた時は、要注意です。
「ブドウ球菌性熱傷様皮膚症候群(SSSS)」という全身がやけどのようになる合併症の
はじまりかもしれません。