『こどものツボ』  V.よくある感染症

みずぼうそう(水痘)

どんな病気?

先端に水をもった赤い発疹がポツポツと少しずつではじめ、その後はゆっくりかさぶたに なっていき、約1週間で全部の発疹が黒くなります。 かさぶたができるまでは非常にかゆみが強く、夜も眠れなくて不機嫌になる赤ちゃんも少 なくありません。 熱は、発疹の数が多いほど高く、しかも長く続く傾向があります。

治療

ぬり薬: かゆみ止めの軟膏が処方されます。 綿棒か、清潔な指先を使って発疹の上にうすくぬります。 これを1日2〜3回くり返しますが、次にぬる時は前にぬった薬の上からぬっていきます。 すでにかさぶたになった発疹の上には、もうぬる必要はありません。
飲み薬: ふつうかゆみをやわらげるような薬が処方されます。 また、皮膚の弱い子どもや、ひどいみずぼうそうの場合には、みずぼうそうのウイ ルスを直接おさえる薬が処方されることがあります。

家庭での看護

    : 熱がそれほど高くなければ、シャワーなどでさっと汗を流してもかまいません。

食  事: とくに制限はありません。口の中にみずぼうそうができて痛がる時は、 刺激の少ないのどごしのよい食べ物を選んでください。

発 熱: 高い熱がでるような場合は、坐薬などで熱を下げてください。 ただし、アスピリンなど使ってはいけない解熱剤があります。

その他: とにかくかさぶたができるまではかゆみが強いので、爪を短く切って清潔に努めましょう。

予防接種

みずぼうそうの子どもと接触した場合、3日以内にワクチンをうてばかなりの確率で予防 でき、またたとえかかってしまったとしても、軽くすませることができます。 皮膚の弱い子どもや体力のない子ども、またみずぼうそうにかかったことのない大人の方 は予防接種をした方がよいでしょう。

保育所・幼稚園・学校

発疹が全部黒いかさぶたになって医師の許可がでるまでは休みます。