『こどものツボ』 V.よくある感染症
ヘルペス性ロ内炎
どんな病気?
この病気は、単純ヘルペスというウイルスによって起こる病気です。 この病気になると、口の中に口内炎ができてとても痛がります。 口内炎が口の中全体にひろがると、機嫌が悪く夜も眠れなくなり、食欲が落ちて水分も十分にとれなくなります。 高い熱が5〜7日くらい続くことも多く、歯ぐきが赤くはれて血がでることもあります。
治療
解熱剤: 高い熱が続くため、解熱剤を多く使いますが、使う時間の間隔をちゃんと守ってください。
飲み薬: のどの痛みをやわらげるような薬を処方します。
症状がひどければウイルスを直接おさえる薬も処方します。
ぬり薬: 口内炎の痛みをとる薬が処方されることがあります(小さい子どもは薬をぬるのをいやがります)。
点 滴: 水分が十分にとれなくて、脱水症を起こした時に必要となります。
家庭での看護
熱 : 高い熱が続きますので、食欲がなかったり、機嫌が悪かったりしたら解熱剤を上手に使います。
食事: のどが痛いため、プリンやゼリー、うどん、とうふ、スープなど、のどにやさしいものを選びます。
水分: 食事がとれなくなったら、ジュースやお茶、子ども用イオン飲料を中心に水分を十分にあげます。
1回に多くとれなければ、少しずつできるだけ回数を多くあげるようにしてください。
入浴: 高い熱が続く間は入浴は避け、体をふいて清潔に保ちましょう。
学校・幼稚園・保育園
他の子どもにうつるので、医師の許可がでるまで休ませます。
注意すること
○水分がとれなくて元気がなくなるような時は、医師の診察を受けましょう。
○アトピー性皮膚炎など皮膚の弱い子どもの場合は、みずぼうそうのように全身に水庖がひ
ろがり、入院が必要になることがまれにあります(カポジ水痘様皮膚炎)。