『こどものツボ』  Z.気になる症状

アセトン血性嘔吐症,周期性嘔吐症(自家中毒)

どんな病気?

今まで元気だった子どもの顔色が急に悪くなってぐったりし、頭痛、腹痛を訴え、吐きはじめます。 数回吐いて、その日のうちに治まることもあれば、4〜5日も嘔吐をくり返して脱水症になってしまうこともあり ます。 この病気は、軽いカゼや疲れ、精神的緊張などがきっかけとなって、血液の中にアセトン体という物質が急に増え ることにより、大人の「二日酔い」と同じ状態になるために起こります。 アセトン血性嘔吐症、周期性嘔吐症、自家中毒などいろいろな名前でよばれます。

治療

吐きけ止め: 飲み薬や坐薬などが処方されます
点滴    : 嘔吐が続く場合は、点滴によって水分や吐きけ止め、ブドウ糖などを直接体 の中に入れることが必要となります。 症状により、1回の点滴で治ることともあれば、何回も続けて点滴を続けなければならないこともあります。
入院        : 脱水症状がひどい時は、入院が必要なこともあります。

家庭での看護

脱水症にならないように注意します。
番茶や湯ざましを少しずつあたえ、吐きけが治まってきたら少しずつ量を増やします。
吐きけが止まらない時は、かかりつけの医師に診てもらいましょう。

注意

周期的に嘔吐を起こす病気としては、その他に、てんかんや糖尿病、腸の病気などがあり ます。たびたび起こるようなら、いろいろ検査をして原因を調べる必要があります。