『こどものツボ』  Z.気になる症状

ぜんそく様(性)気管支炎

どんな病気?

小さな赤ちゃんがカゼをひいた時、苦しそうにタンのからんだ咳をしたり、ゼーゼーとい う呼吸をしたりすることがあります。 これは、赤ちゃんの細い気管支に炎症が起こり、たまったタンによって空気が通りにくく なったために聞かれる音で、「ぜんそく」の時に聞かれる音とほとんど変りません。 このような赤ちゃんは生まれつき「気管支が弱い(気管支の過敏性が高い)」と考えられる ため、カゼをひく度に同じような症状を示すことが多いようです。 「ぜんそく様気管支炎」の場合は、「気管支ぜんそく」とは違がって、ほとんどが2〜3歳 を過ぎると治ります。

治療

飲み薬: 抗生物質やタンの切れる薬、気管支をひろげる薬が処方されます。
吸入: 気管支をひろげる薬を直接吸入すると呼吸が楽になります。
はり薬: 夜中の咳を少なくするために処方されることがあります。
坐薬: 薬が飲めない場合や夜中に咳がひどい時に使います。

家庭での看護

水分: 一度にたくさん水分をとると、胃がふくれて呼吸が苦しくなったり、吐きやすく なったりするので、少しずつ何回にも分けてあげましょう。 水分を十分とることによってタンが切れやすくなり、呼吸が楽になります。 水分はジュース、お茶以外に、赤ちゃん用のイオン飲料なども加えるとよいでしょ う。
食事: 消化のよいものをあげましょう。 食欲がなければ、無理に食べさせる必要はありません。 水分と同じように、一度にたくさん食べさせずに少しずつ食べさせましょう。
睡眠: 呼吸が苦しいとなかなか眠ることができません。 抱っこしてあげることが赤ちゃんにとって一番楽な姿勢になります。
咳: 1日に3〜4回、1回あたり5分くらいの割合で、赤ちゃんの胸や背中を軽くト ントンとたたいてあげると、タンが動いて呼吸が楽になることがあります。

注意すること

息が苦しくて胸がペコペコと上下に動くようになったり、顔色が悪くなるような時、また元気がなくぐったりするよ うな時は入院が必要になることがあります。