こどものツボ2
急性細気管支炎
細菌やウイルスの感染によって細気管支(気管支が枝分かれして細くなった部分)が炎症 を起こす病気です。冬から春先にかけて2才以下の赤ちゃんに発病することが多いと言わ れています。 くしゃみや鼻水などの風邪症状で始まり、咳とたんが増え、息を吐くときに喘息のように 「ゼーゼー」「ヒューヒュー」「ゴロゴロ」といった音を出し、呼吸が苦しくなります。 熱は微熱程度ですが、顔色や唇の色は悪く不機嫌で、食欲もなくなります。
治療
のみ薬:抗生物質や気管支を広げる薬が処方されます。 点滴:抗生物質、栄養や水分を直接血管内にいれて治療します。 入院:症状がひどくなれば入院して治療する必要があります。
家庭でのケア
室内の加湿:部屋を暖かくしてヤカンや加湿器などを使って十分に加湿しましょう。
水分:特に小さな赤ちゃんの場合は、おっぱいや飲み物がうまく飲めずに脱水を起しやす いので湯冷まし、お茶など少しずつ数回に分けて与えてください。
食事:食欲がない間は水分補給だけはまめにするようにして、食欲が出てきたらのどごし のいいもの、やわらかいものを少量ずつ与えてください。
体位:咳き込んだ時は抱っこしたり、上体を起して背中をさすってあげると少しは楽にな ります。
注意すること
次のようなときは急いで病院にかかりましょう。
・赤ちゃんがハーハーと浅い息をする。
・小鼻をピクピクさせてあえぐような呼吸をする。
・顔色が悪くなったり、元気がなくなったりしたとき。