こどものツボ2

紫斑病

紫斑病には血管性紫斑病と特発性血小板減少性紫斑病の2種類があります。

血管性紫斑病

溶連菌感染症に感染して熱を出した2〜3週間後に出ることが多い病気です。 急な腹痛、足やお尻に出血斑が出たらこの病気が疑われます。 静脈の細い血管がもろくなり重力のかかる足首やお尻、手などに直径1〜5mmくらいの点状の出血斑 がいくつもみられます。 この病気になって1ケ月以内に4〜5割の人が紫斑病性腎炎が起こるといわれ、おしっこに血液やたん ぱくが混ざることがあります。ほとんどの場合は一時的なもので回復しますが、重症の場合は将来的に腎不全になったり、重い血尿を残すことがあります。

特発性血小板減少性紫斑病

血液中の血小板が減り出血しやすくなる病気です。 ほとんどの場合がウイルス感染症の後、引き続いて起こることが多く特に風疹感染後に起こることが多 いといわれています。 1〜2週間前に風邪症状があり、それに引き続き目の周りや胸などに真っ赤な針で刺したような出血斑 が出現します。泣いたとき、特に目立ちます。

正常な血小板は15万以上ありますが、5万以下になると・・・出血しやすくなる ・皮下に出血斑ができる ・あざができやすくなる

2万以下になると・・・・鼻血がとまらない ・消化管出血、頭蓋内出血などの大出血が起こることもあります

治療

・出血性紫斑病:胃腸に出血がみられると腹痛や下血が起こるので、入院して安静にし点滴や抗生物質などを服用します。  まれに、腸重積が起こり手術が必要になることがあります。 ・特発性血小板減少性紫斑病:自然に治ることも多いが、血小板が5万以下になった場合は大出血を起す心配があるので副腎皮質ホルモンの服用が必要となります。  出血がひどい場合はガンマグロブリンを大量に投与します。  家庭では運動したりせず、安静に過ごすようにします。