こどものツボ2

脂漏性湿疹

どんな病気?

生後まもなくから、2〜3ケ月くらいまでの赤ちやんに多くみられます。 この頃の赤ちゃんは皮脂腺のはたらきが活発なので、皮脂腺がたくさんある頭や眉毛、耳、小鼻、胸な どに、黄色いかさぶたのようなものができます。 これを脂漏といい、ふけと皮脂が一緒になつたもので、この脂漏の下が赤くただれた状態を脂漏性湿疹 といいます。 特に頭は、皮脂腺が多いうえに髪の毛があるため皮脂がこびりついてしまいます。また、頭の柔らか い場所(大泉門)は、怖がってよく洗えないこともあるのでそのままにしておくと悪臭がしてきたり、 かさぶたの下のただれが強くなってしまいます。 生後6ケ月くらいまでには、ひどい脂漏性湿疹でもおさまってきます。しかし、それ以降も湿疹が続 いたり体や手足に広がったりする場合はアトピー性皮膚炎の可能性も出てきます。小見科、または皮膚 科の先生に相談しましょう。

家庭での看護

・基本はスキンケアです。石鹸でよく洗ってあげましよう。石鹸も「ベビー石鹸」が普通の石鹸より油分を落としてくれます。  頭の中のかさぶたは、洗ってもなかなかとれにくいのであらかじめベビーオイルやオリーブ油を塗 ってふやかしておくと取れやすくなります。
・赤くただれたりかゆみの強い場合は、塗り薬が必要となります。この場合、よく使われるのが「アンダーム軟膏(非ステロイド系の抗炎症剤)」です。頭の中は、使いやすいローシヨンタイプの薬  弱いステロイド剤)が処方されます。

注意

水分が十分にとれないと、脱水症になって点滴を受けたり、入院が必要になることもあります。 また、頭をひどく痛がり、吐きけが強いような時は、髄膜炎を起こしている可能性がある ため、医師の診察をできるだけ早く受けてください。