こどものツボ2
伝染性単核症
症状
全身の倦怠感や発熱、のどの炎症、首のリンパ節が腫れて発症します。そして、肝臓や脾臓が腫れたり、 関節・筋肉痛、目の周りのむくみがあり、軽度の肝障害を起こしたりします。 潜伏期2〜8週間です。
原因
EBウイルス(エプスタイン・バー・ウイルス)に初めて感染しとことによつて起こる感染症。ほとん どが経ロ感染です。 一生に問に成人の80%以上の人が感染します。思春期や若者時代に初めてEBウイルスに感染した3 5〜50%が伝染性単核症を発症します。日本では、感染しても無症状か、風邪のような症状でつすん でしまい、不顕性感染(感染しても、発症しないで免疫ができること)が多いとされています。
検査・診断
抹消血液の検査をすると、異型リンパ球という、形のかわつたリンパ球が多く出現します。 また白血球の増加や血小板の減少、EBウイルスの抗体値の上昇、それに臨床症状から診断します。
治療
無理せず、安静が第一です。 基本的には良性の病気なので、症状に対する対症療法で十分です。ただ強い症状ではステロイド薬の投 与が行われます。 この病気は、ペニシリン系の薬剤に対するアレルギー反応が普段より起こりやすいので注意が必要です。 合併症が起きなければ1-2ケ月で治ります。 症状がおさまつても、EBウイルスは血液中の細胞の中で潜伏し休眠します。そして時々目覚め再 活発化して、唾液の中にEBウイルスが出てくることがあります。 しかし、このとき通常では症状はではないとされています。