こどものツボ2
柑皮症
ときどき「うちの子の皮膚が黄色い」「黄疸ではないか」との質問を受けます。 肝臓などが悪いときに出る「黄疸」は、皮膚だけではなく、白目(眼球結膜)も黄色くなりますので区別できます。 皮膚だけ黄色い場合、皮膚にカロチンという色素がたまっていることが考えられ、 「柑皮症」とよばれます。 カロチンは肝臓でビタミンAになりますが、すぐにビタミンAになりませんので、カロチンをたくさん取っていると余分なカロチンが皮膚にたまってしまうのです。 カロチンはみかんなどの果物やかぼちゃやニンジンなどの野菜に多く含まれていて、最近は野菜ジュースをたくさん飲んでいる子どもさんにこの「柑皮症」がよく見受けられます。 カロチン自体は体に害がないと考えられていますが、余分であると体が訴えているわけですからジュースなどは少し控えたほうがよいのでしょう。