■ てぐす2011.1.17

てぐす【天=蚕=糸】
テグスサンの幼虫の体内から絹糸腺(けんしせん)を取り出し、酸で処理して得た白色透明の糸。釣り糸に用いる。合成繊維のものにもいう。てんさんし。てぐすいと。てんぐす。


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テグスサン(てぐすさん) [ 日本大百科全書(小学館) ] 【楓蚕】

fish-line silkworm

[学名:Eriogyna pyretorum]

昆虫綱鱗翅(りんし)目ヤママユガ科に属するガ。はねの開張90〜120ミリ。雄より雌のほうが大形。前翅の中央部と外縁部および後翅は白く、横脈上に大きな眼状紋があって紫黒色の環で縁どられている。前翅頂部には赤斑(せきはん)があり、その内側に黒条がある。中国の原産で、中国南部、ことに海南島で絹糸(けんし)虫として飼養され、インドシナ半島や台湾でも飼われている。年1回の発生で、幼虫はフウ、クスノキなどで飼育される。繭あるいは幼虫の絹糸腺(せん)からとった糸はテグスとよばれ、優れた釣り糸、外科用縫合糸などに利用されてきたが、化学繊維の発達によって、その需要はしだいに減少してしまった。

[ 執筆者:井上 寛 ]



「モスラ」を思い出します。


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