■ 血液型 |
血液型検査 https://www.kango-roo.com/sn/k/view/1466 日本赤十字 http://www.hyogo.bc.jrc.or.jp/first/bloodtype.html 赤ちゃんの血液型はいつ頃検査できますか? ABO血液型は赤血球上にA抗原、血清中に抗Bを有するものをA型、赤血球上にB抗原、血清中に抗Aを有するものをB型、赤血球上にAおよびB抗原、血清中には抗体を欠くものをAB型、赤血球上にA、B抗原を欠き、血清中に抗Aおよび抗Bを有するものをO型といいます。 したがって、ABO血液型の判定には赤血球上のAおよびB抗原の存在を確認するオモテ試験と血清中の抗Aおよび抗Bの有無を確認するウラ試験を行い、双方の成績が一致して初めて判定されます。 赤血球側の反応は、赤血球膜上のA抗原、B抗原の強さに関係しています。 新生児では成人の1/3程度で、2〜4歳になって成人並みになるといわれています。 一方、血清側の反応は血清中の抗A抗体と抗B抗体の量に関係しています。抗体を産生し始めるのは生後3〜6ヵ月からで生後1年でほぼ全ての児に抗体が産生されるといわれています。新生児はふつう抗体が検出されず、母親由来の抗体が反応していて、ウラ試験が正しく行えません。 また、1歳未満の乳幼児のABO血液型検査において、オモテ試験とウラ試験の一致率は約50%といわれています。 そこで、新生児や1歳未満の乳幼児におけるABO血液型の検査結果は、オモテ試験の結果のみの条件付き報告がなされます。 これらの事由により、1歳未満では信頼性に乏しいため、正確な血液型の判定は生後1年以上経過してから、できれば4歳以上で実施する必要があります。 〔参考〕 日本臨床衛生検査技師会 輸血検査の実際 改訂第3版 O型の両親からA型の子供が生まれる? 一般に血液型は親子関係を証明するものと捉えられていますが。 もしO型の両親からA型の子供が生まれたりした場合には、「俺の子供じゃないぞ」なんて不倫を疑ったりして。 でも最近は、血液型は必ずしもメンデルの法則にあてはまるわけではないことがわかってきています。実際にO型の両親からA型の子供が生まれる場合だってあります。まあまれですが。 そこで今回は親子における血液型の例外事例についてまとめてみました。 遺伝子の変化について。 鈴木広一・大阪医大教授によると父親はO型、母親はB型、なのに子供はA型になるパターンがごくまれにみられるとのこと。 このようなことが起きる原因は、母親の母体内における卵子の段階で、血液型を決める遺伝子に変化が起きたために生じるようです。 A、B、Oそれぞれの遺伝子の構造はよく似ており、O遺伝子はA遺伝子の一部が欠けただけで、ほとんど同じ構造だ。このため、卵子でO遺伝子の欠損部分がB遺伝子の一部と組み換わり、A遺伝子と同じ構造に。受精卵で母親の「A」と父親の「O」が組になり、A型の男が生まれた。 平成9/8/18 日本経済新聞より 詳細は「Medical Technology」1998年1月 26巻1号に「親子鑑定と血液型」という題で載せられているみたいです。 シスAB(cis AB)型について。 片方の親がAB型なのにO型の子が生まれたり、逆に片方の親がO型なのにAB型の子が生まれることもあります。 こちらの原因は、血液型を決定する同一の染色体上にAとBの遺伝子が乗っかってしまったために生じるものです。 これがシスAB型と呼ばれるものですが、非常にまれとのこと。シスAB型の血液型はAB型の人達に占める割合の0.012%といわれます。日本におけるAB型の割合は人口の10%なのでかなり少ないんですが・・。 でも日本には1億3000万人近い人がいる訳なんです。 ざっと計算するとシスAB型の人はおよそ15.6万1,560人いるということに。となると現実の親子問題としてけっこう知られざる悲劇が生じていたりするのではないでしょうか。よくわかりませんが。 O型のボンベイ(bombay)型について。 通常、A型やB型はH抗原の上に載っている物質なんですけど、このH抗原自体が欠損しているためにAやBの遺伝子を持っているにも関わらず、血液型の型を示す物質が表現されないことがあります。 つまり本当はA型やB型の血液だったりするんですが、血液型としてはO型となってしまうのがこのボンベイ型といわれるものです。 (ちなみにこのボンベイ型のO型の人は輸血の際に注意が必要です。血清中に抗H抗体が存在するため、普通のO型の血液を輸血すると凝固してしまいます。違う型の血液を輸血するのと同じことなので。でも病院で輸血する際には、ボンベイ型をはじめきちんと検査した上で輸血するので大丈夫。) そこで問題になるのが、ボンベイ型のO型の親と普通のO型の親との間に生まれる子供の場合。 ボンベイ型のO型は遺伝子自体はA型やB型だったりするので、両親ともO型なのに子供はA型やB型となることがあります。 |