■ IBS  ROME V

http://www.soiken.info/clinical/area03/content01.html


IBSを含めたFGIDの診断基準には、従来よりRome基準というものが用いられています。現在は、2006年に作成されたRomeIII基準が用いられており、その中でIBSは、「腹痛あるいは腹部不快感が、最近3ヶ月の中の1ヶ月につき少なくとも3日以上は生じ、その腹痛あるいは腹部不快感が、(1)排便によって軽快する、(2)排便頻度の変化で始まる、(3)便形状(外観)の変化で始まる、の3つのうち2つ以上を満たすもの」と定義されています。腹痛あるいは腹部不快感という腹部症状が重視される点が特徴です。そして、その症状が排便の変化や便の性状の変化によって悪化したり改善したりする点が重要です。