■ ザーネ軟膏







ザーネ軟膏の主成分

ザーネ軟膏の主成分はビタミンA(ビタミンA油)です。

ビタミンAは皮膚から吸収され角質をやわらかくする作用があります。

ザーネ軟膏 本当はクリーム

ザーネ軟膏は軟膏という名前がついていますが、正式には軟膏ではありません。

水中油型(O/W型)のクリームです。



保湿剤ヒルドイドソフト軟膏、角質軟化薬パスタロンソフト軟膏も同様にクリームです。
(油中水型(W/O型)のクリーム)



軟膏、クリームの違い(基剤の解説)


塗り薬の軟膏とクリームの違いは基剤!吸収率、使用感で使い分ける

塗り薬の軟膏とクリームの違いは基剤!吸収率、使用感で使い分ける

使用感、効果、吸収率、吸収速度を決める要素のひとつが基剤です。塗り薬の治療は、有効成分と同じくらい基剤の選択が重要です。軟膏とクリームの効果の優越はあるのでしょうか。


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ザーネ軟膏の角質軟化効果

ザーネ軟膏は、皮膚の代謝を良くして皮膚が固くなるのを防止します。
(皮膚のケラチン形成を抑制する角質軟化効果。ケラチンは過剰生成されると角質が硬くなる)


効能効果

角化性皮膚疾患(尋常性魚鱗癬、毛孔性苔癬、単純性粃糠疹)

ザーネ軟膏添付文書より

角化性皮膚疾患(角化症)とは、角質が異常に分厚くなる皮膚病です。



ザーネ軟膏の使い方

ザーネ軟膏は皮膚にすり込むように塗ると、薬の吸収量が増えより効果が得られるといわれています。


1日2〜3回患部に塗擦する。

ザーネ軟膏添付文書

塗擦(とさつ):マッサージするように皮膚にすり込む



ザーネ軟膏を1日2回塗るのであれば、ベストタイミングは入浴後すぐと朝です。

なぜなら、入浴後は皮膚は普段より水分を多く含んでいて、その水分を逃がさないためにも入浴後すぐにザーネ軟膏をすり込みたいからです。



朝に塗る理由は、日常の活動に入る前の朝が塗り忘れが少ないからです。

ザーネ軟膏の副作用

ザーネ軟膏の副作用はわずかで、そのほとんどは基剤が合わなかったため起こると推測できます。


主な副作用

副作用頻度

紅斑(赤み) 0.35%
瘙痒(かゆみ) 0.29%
発疹 0.06%

(副作用発現頻度調査終了時)



妊婦とザーネ軟膏


妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。

大量投与による動物実験で催奇形性が報告されている。

ザーネ軟膏添付文書

ビタミンAの多量摂取は、赤ちゃんの奇形を起こす場合があります。(内服薬)

ザーネ軟膏は塗り薬ですので、皮膚から吸収されて全身の血液にビタミンAが入る量はわずかです。

心配無用です。