■ 三大感染症の現状



 HIV/エイズ等の新しい感染症,また,近い将来克服されるとみられたにもかかわらず,再び大きな問題となっている結核,マラリア等の再興感染症は,その伝播性や対策に要する経費負担の大きさから,一国のみで解決できる問題ではなく,世界各国が協力して対策を進めなければならない地球規模の問題です。特に開発途上国にとっては,住民一人一人の健康への驚異であるだけでなく,社会・経済開発への重大な阻害要因となっています。


HIV/エイズ(2009年)
(1)世界のHIV/エイズ感染・患者総数 3,330万人
(2)年間新規HIV感染者数 260万人
(3)2009年間エイズ死亡者数 180万人
[2010年 UNAIDS統計]

結核(2009年)
(1)年間発病者数 約940万人
(2)年間死亡者数 約170万人
[2010年 WHO世界結核対策報告書]

マラリア(2009年)
(1)年間罹患者数 2億2,500万人
(2)年間死亡者数 約78万人
[2010年 WHO世界マラリア報告書]