■ 左室肥大

2017年にPeguero らが、新しい左室肥大の診断基準を提唱した。それによれば、左室心筋の脱分極ベクトル(電気軸)は水平に近いことが多い。この点に注目した彼らは、胸部誘導において最も深いS波を示す誘導(この症例ではV3) + V4のS波の足したものが、女性では23mm以上、男性では28mm以上あれば、左室肥大と診断できるという。

Sokolow-Lyon V 1 のS波 + V 5 またはV 6 のR波 ≥ 35mm