誕生から1ヶ月 |
母乳 |
母乳には、赤ちゃんが育つうえで必要な栄養がバランスよく含まれています。
特に、出産後からしばらくの間に出る、黄色みを帯びて粘り気のある初乳には、免疫物質が多く含まれていて、赤ちゃんを病気から守ってくれるので、ぜひ飲ませてあげましょう。
そのうえ、手軽に与えられるなどのメリットがありますので、できるだけ母乳で育てましょう。また、抱っこされて飲む母乳はママと赤ちゃんとのスキンシップを深めます。
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授乳の回数と時間 |
母乳は赤ちゃんが、おなかをすかせて泣くたびに欲しがるだけ飲ませます。ママの母乳の出方も安定せず、赤ちゃんの吸い方も上手ではないので、一度にたくさん飲めなくて何回も(最初のうちは一日に10〜15回位)おなかをすかせて泣きます。
一回の授乳時間は、両方の乳房で10分〜15分位が目安と言われています。
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授乳後のゲップ |
赤ちゃんは母乳やミルクを飲むとき、空気もいっしょに飲み込んでいます。そこで、赤ちゃんを縦抱きにしてお母さんの肩に顔をのせて、背中を軽くたたいたり、下から上に軽くさすったりして、ゲップをさせます。
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母乳をよく出すためには |
赤ちゃんに何回も吸ってもらいましょう。母乳の出がよくなくても、すぐにあきらめないで、できるだけ続けてみましょう。母乳は、赤ちゃんが乳首を吸う刺激によってホルモンが分泌されよく出るようになっていきます。
十分な水分(薄味で温かい野菜たっぷりの汁物など)とバランスの良い食事(動物性脂肪を控え、野菜、芋、豆、小魚、海藻などを加える)を心がけましょう。
心身ともにリラックスできる時間をつくりましょう。睡眠不足の時は赤ちゃんと一緒にお昼寝をしたいものです。自分一人ですべてをこなそうとせずに、パパや他の人の助けを借りて、心身を休めるようにしましょう。
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1・2ヶ月 |
授乳間隔が規則正しくなる赤ちゃんもいれば、そうでない赤ちゃんもいます。
それぞれの赤ちゃんのペースにあわせて授乳していきましょう。
また、次のようなサインがいくつか重なった場合、母乳不足も考えられます。母乳が足りているかどうか医師に相談してみましょう。
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母乳不足の見分け方 |
いつも1時間位母乳を吸っている。
体重の増え方が少ない。
便秘傾向で、おしっこの回数も少ない。
いつも機嫌が悪い。
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混合栄養の授乳の方法 |
母乳がどうしても足りないというときは、ミルクを補い混合栄養にします。
・ 乳房がたびたび刺激されるように、先に母乳を与え、そのあとでミルクを足して様子をみる。
・ 母乳とミルクを一回おきに交互に与える。
・ 母乳の出が悪くなる午後から夕方にかけてだけミルクにする。
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ミルクの場合 |
どうしても母乳が出なかったり、何かの都合や病気などで母乳をあげられないときは、ミルクを与えます。最近のミルクは栄養的にも母乳に近づいています。
赤ちゃんはやさしく抱かれるのが大好きですから、抱っこして飲ませれば、ママと赤ちゃんのスキンシップも十分保てます。また、パパが飲ませることもできるので、授乳の時間ママが休めるメリットもあります。大切なのは、母乳でもミルクでも赤ちゃんとの会話を楽しみながらゆったりとした気持ちで飲ませてあげることです。
ミルクの一回の授乳時間の目安は10〜15分位です。ミルクの出方は哺乳瓶の乳首の穴の大きさと、キャップの締め具合で調節します。
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3・4ヶ月 |
赤ちゃんの授乳間隔がだんだん決まってきます(3〜4時間おき)。母乳やミルクを飲む量がこれまでよりも少し減ることもあります。これは、大脳が発達しておなかがいっぱいという感覚が芽生え、飲む量を調節できるようになったためです。飲み方にむらがあったり、別のことに気をとられて遊び飲みをしたりすることもあります。赤ちゃんが元気なら心配いりません。
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離乳の準備 |
母乳やミルク以外の味やスプーンで飲むことに慣れさせるため3〜4か月ごろになったら果汁を始めます。離乳食が始まるまでは、湯ざましで2〜3倍に薄めた果汁をスプーン1さじから始め様子をみながらすこしずつ増やしていきます。
赤ちゃんが嫌がったり、下痢をしたりしなければ、母乳やミルクを飲む量に影響を与えない程度(慣れてきても薄めた状態で一日50mlまでを目安)に与えます。授乳と授乳の間、入浴やお散歩の後に与えましょう。
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果汁に慣れたら野菜スープを与えてみましょう。
野菜スープはあくやにおいの少ない野菜(キャベツ、玉ねぎ、にんじんなど)を煮て、そのスープをさましてから与えます。果汁と同じように嫌がるようなら無理に与えなくてもかまいません。
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