![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() ![]() |
![]() |
![]() |
PAGE - 1
![]() ここは、ニュータウンにある病院。いつも病気と戦うドクターと看護婦さん、そしてドクターを手伝う助手くんがいます。
|
![]() |
![]() |
PAGE - 2
![]() そこに、ベビーランドからSOSの電話がかかってきました。
赤ちゃんが、高い熱で苦しんでいるのです。ドクターは、急いでベビーランドへと向かいます。
|
![]() |
![]() |
PAGE - 3
![]() 助手くんは、救急ボックスを手にすると、看護婦さんとドクターの車に乗り込みました。
|
![]() |
![]() |
PAGE - 4
![]() この救急ボックスの中には、悪い病気の原因となる病原菌たちと戦う、強い味方が入っているのです。
ペニシリンのパワーを持つビクちゃん。セフェムのパワーを持つメイちゃん。そして、それを助ける仲間のマクロくんとホスホくんです。
|
![]() |
![]() |
PAGE - 5
![]() ドクターたちが患者さんの家に着くと、真っ赤な顔で苦しんでいる赤ちゃんがいます。
|
![]() |
![]() |
PAGE - 6
![]() ドクターが虫メガネで赤ちゃんの喉の奥を見てみると、いました、いました、病原菌。
『あ、これは肺炎を起こす恐ろしいキューキンだ!』 お母さんは、それを聞いて青くなりました。 |
![]() |
![]() |
PAGE - 7
![]() ドクターは、救急ボックスのふたを開けると、お母さんに言いました。
『大丈夫ですよ、お母さん。さぁ、ビクちゃん頼んだよ!』 |
![]() |
![]() |
PAGE - 8
![]() すると、救急ボックスの中から小さな戦士のビクちゃんが飛び出しました。
|
![]() |
![]() |
PAGE - 9
![]() ビクちゃんは、体をもっともっと小さくすると、赤ちゃんの喉の奥へ入っていきました。
ドクターとお母さんが、虫メガネで覗いてみると、ビクちゃんがキューキンと戦っています。
『がんばれ、ビクちゃん!』 お母さんは、思わず叫んでいました。 ビクちゃんがペニシリン銃を発射すると、キューキンは体が溶けて消えてしまいました。 |
![]() |
![]() |
PAGE - 10
![]() ビクちゃんの勝利です。
元気になった赤ちゃんの横で、お母さんは、ほっと胸をなでおろしました。 |
![]() |
![]() |
PAGE - 11
![]() ドクターがほっとしたのもつかの間。
助手くんの電話が鳴りました。
また、別の患者さんからのSOSの電話です。
ドクターたちは、次のお家へと急ぎます。 |
![]() |
![]() |
PAGE - 12
![]() 患者さんの家では、やはり赤ちゃんが苦しんでいます。
ドクターは、また虫メガネで赤ちゃんの喉の奥を覗いてみました。
いました、いました、またもやキューキンです。 |
![]() |
![]() |
PAGE - 13
![]() ドクターは、救急ボックスのふたを開けて、ビクちゃんを呼びました。
『また、キューキンが暴れている。ビクちゃん、頼んだよ!』 ビクちゃんは、体を小さく小さくすると、赤ちゃんの喉の奥へ飛び込みまし た。 |
![]() |
![]() |
PAGE - 14
![]() 心配するお母さんとドクターは、虫メガネで覗いてみました。
すると、ビクちゃんが苦戦しています。
ペニシリン銃の攻撃を受けるたびに、なんとキューキンの体が大きくなって
いくのです。
ドクターは、驚きました。
『これは、ペニシリン耐性肺炎球菌のPRSPだ!』 |
![]() |
![]() |
PAGE - 15
![]() お母さんは、青い顔をしてドクターに聞きました。
『ドクター。そのPRSPというのは何ですか?』 すると、助手くんがお母さんに言いました。 『それは、抗生物質によって変異した耐性菌です。』 今度は、看護婦さんがこう言いました。 『中耳炎や肺炎の原因は、肺炎球菌という人がもともと身体の中に持ってい る細菌のことで、健康な人なら免疫力のおかげで、その菌が増殖したりし ないんですよ。』 |
![]() |
![]() |
PAGE - 16
![]() すると今度は、ドクターが言いました。
『しかし、菌は自分に被害を及ぼすモノに対して、変異、進化するんです。 つまり、抗生物質を沢山使いすぎると、それに対する抵抗力を持つように進化してしまうのです。 それを耐性菌といい、どんな抗生物質も効かなくなってしまう恐ろしいものなのです。』 お母さんは、青い顔を、さらに青くして言いました。 『じゃぁ、ビクちゃんでは勝てないんですか?』 |
![]() |
![]() |
PAGE - 17
![]() ドクターは、救急ボックスを指差し、言いました。
『大丈夫!次はセフェムのパワーを持ったメイちゃんの番だ!メイちゃん、 頼んだよ!』 すると、救急ボックスの中からメイちゃんが飛び出しました。 |
![]() |
![]() |
PAGE - 18
![]() メイちゃんは、小さく小さくなって、赤ちゃんの喉の奥に飛び込みます。
そして、ビクちゃんとバトンタッチすると、セフェム銃を発射しました。 |
![]() |
![]() |
PAGE - 19
![]() セフェム銃の攻撃に、大きくなったキューキンは溶けて消えてしまいました。
|
![]() |
![]() |
PAGE - 20
![]() 赤ちゃんは、みるみる元気を取り戻しました。
お母さんは、大喜び!
ドクターや看護婦さん、助手くん、そしてビクちゃん、メイちゃんに何度も
何度もお礼を言いました。
|
![]() |
![]() |
PAGE - 21
![]() ドクターは、お母さんに言いました。
『昔は、ビクちゃんの攻撃で、肺炎球菌のペニシリン結合タンパク質の働きを抑え、細胞膜を作らなくして菌をバラバラにすることができました。 しかし、最近はその攻撃が効かなくなっているのです。』 お母さんは不安そうに言いました。 『どんどん強くなってきているんですか?』 ドクターは、顔を曇らせると、こう言いました。 『そうです。抗生物質に頼りすぎるというのは、恐ろしい病原菌を強くしてしまうことにつながるのです。 しかし、私達は新しいパワーを手に入れ、戦い続けます。 ずっと、これからも・・・。』 |
![]() |
![]() |
つぎへ | ![]() |
![]() |
もどる つぎへ | ![]() |
![]() |
もどる つぎへ | ![]() |
![]() |
もどる つぎへ | ![]() |
![]() |
もどる つぎへ | ![]() |
![]() |
もどる つぎへ | ![]() |
![]() |
もどる つぎへ | ![]() |
![]() |
もどる つぎへ | ![]() |
![]() |
もどる つぎへ | ![]() |
![]() |
もどる つぎへ | ![]() |
![]() |
もどる つぎへ | ![]() |
![]() |
もどる つぎへ | ![]() |
![]() |
もどる つぎへ | ![]() |
![]() |
もどる つぎへ | ![]() |
![]() |
もどる つぎへ | ![]() |
![]() |
もどる つぎへ | ![]() |
![]() |
もどる つぎへ | ![]() |
![]() |
もどる つぎへ | ![]() |
![]() |
もどる つぎへ | ![]() |
![]() |
もどる つぎへ | ![]() |
![]() |
もどる つぎへ | ![]() |
![]() |
最初にもどる もどる | ![]() |
![]() |