ジェネリック薬

 

 ジェネリック薬とは、新しい薬の特許期限が切れた後にその特許を利用して作られた薬です。  新しい薬の開発には、莫大な開発費が必要ですが、ジェネリック薬はその開発費が少なくてすむので商品としての薬の値段を安くすることができます。
その結果、ジェネリック薬を使うことによって患者さんの負担する費用を少なくすることができ、また国も積極的にジェネリック薬を取り入れるよう医療機関に働きかけています。
ジェネリック薬には、「一般名」が使われます。新しい薬には、開発した会社が付けた「商品名」を付けることができますが、ジェネリック薬は「一般名」しか使えません。「一般名」は、いろいろな会社がジェネリック薬を作っても同じ名前になるので、処方や服薬の誤りを防ぐことが期待されています。
ジェネリック薬は、昔は「ゾロ」と呼ばれあまり良い印象をもっていませんでした。(特許が切れるとゾロゾロと出てくるからゾロ。怪傑ゾロではありません。)
しかし、今ではジェネリック薬の品質は厳しい審査を受け細かいところまでチェックされ認可されています。 欧米ではジェネリック薬が50%以上占めるのに対して、日本ではまだ約16%の程度にとどまっていますが、これからはジェネリック薬で処方されることが当たり前になっていくと思われます