子どもが飲むために処方される薬の量は、いろいろの条件によって決められます。体重や年齢のみならず、
病気の種類や程度、進み具合あるいは基礎疾患(もともと持っている病気)などです。よく処方される抗生物質の場合、
一応体重あたりの量が示されていますが、これもかなりの幅があり、必要があれば普段の倍の量になって処方されることも少なくありません。
また薬の種類によって、含まれる抗生物質の量(力価)が違うことが多いので薬の種類が変わると量が全く変わってしまうこともあります。
例を出してみましょう。Tという抗生物質は1日に体重あたり9〜18mg(力価)の量を処方をする目安があります。
これに体重10kgの赤ちゃんを当てはめると0.9g〜1.8gの量が適当とされます。
しかし、この赤ちゃんが6ヶ月のこともあり
1歳半のこともありますから6ヶ月の赤ちゃんには0.9gが良いかもしれませんし、1歳半の赤ちゃんには1.8gの方が良いかもしれません。
またペニシリン系のPという薬を処方場合は1日体重あたり40mg(力価)が処方の目安になっています。すると10kgの赤ちゃんには、
4gの量が処方されることになり、Tの量比べて4倍のひらきが出てくることにもなるわけです。
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