気管支喘息の治療に使われる代表的な薬のひとつであるテオフィリンの使い方について、最近次のような患者さんには、積極的な治療をひかえるように注意が促されました。
- 過去に痙攣を起こしたことがある患者
- 熱が出ている患者
- 小さな乳児の患者
これらの患者さんにテオフィリンを使うと痙攣を起こしやすくなる可能性があるからです。 また、今まで長期間喘息を管理治療するときに使われていたテオフィリンも制限されるようになりました。
テオフィリン
- 薬の働き・・・気管支の収縮を抑え、粘膜の腫れをひかせ、気道を開くことで、呼吸を楽にします。いわゆる気管支拡張剤といわれるものです。
- テオフィリンの副作用・・・発疹やかゆみ、頭痛、めまい、嘔吐、腹痛、下痢まれに痙攣、意識障害を起こすことがあります。
- テオフィリンの成分・・・テオフィリンは椿科のチャの葉に含まれるプリン誘導で、カフェインとよく似た構造をしていて強心作用、腎臓血管の拡張、利尿作用、中枢興奮作用があります。
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