■ 動物実験のような状況2013.02.07

ー北京の中国大使館員ー


中国の環境汚染はすさまじいようです。
帰国して当院に来院した方からもその深刻さはかつての日本の公害をはるかに上回る速度で進んでいるとききます。
中国が持つ複雑な政治体制と経済構造から考えると環境政策に舵を切るのはかなり難しいでしょう。
しかしこの汚染物質が海を越えて偏西風にのって日本にも多大な影響を及ぼしている現状ではいずれ政治問題に発展することは間違いありません。

先日北京でよく売れている商品にある空気の缶詰があると紹介されていました。
それは空気の汚れのない奥地の空気が入ったもので、北京のにはそれを毎日吸っている
人がかなりいるそうです。その缶詰は遠く離れた山の上で20人くらいの人たちが空の缶詰を手に持って笑顔で踊りながら周りの空気をすくって作っているというほんとかいな?
まるでジョークのようなテレビ番組が流れていました。
そういえばかつての日本にも同じような商品があったような記憶があります。

そんな奴居ろうか(おろうか)、と言いたくなりますが人間の愚かさは世界共通のものです。