■ なぜ、もっと視ないのか
2010.08.11
ー市川亀次郎:歌舞伎俳優ー
絵の展覧会はいつも人だかり。絵の前ではなく解説の前で。
多くの人が解説をしっかり読んで、絵はちらと見るだけ。と。
「知識という眼鏡をかければ今までよく見えなかったものが良く見えるようになる。
しかし眼鏡に頼りすぎると、裸眼でものをみる努力を怠るようになる」
「子どもはいつも裸の目だ」
自分の範疇をはるかにこえる対象物と命がけの戦いを通して知識を獲得してゆく。
「そこには勝者だけが味わえる無情の喜びが存在する」