8.くすりについて(当院からの情報)
薬の上手な飲ませ方
シロップ剤は液体で飲みやすくするために、甘味や香料が加えてあります。見かけは同じようでも病気や症状によって成分が違います。
1) よく振ります
薬の成分が底に沈んでいたり浮かんでいたりすることがあるので、よく振って中身を均一にします。
泡が立つと正確に計れないので泡が消えてからは計るようにします。
2) 1回分を計ります
――スプーンで――
溶液を水平なところにのせ1回分を計量します。目盛りは上からや斜めからですと正確に読めません。必ず真横から読むようにしましょう。
唇に近いところは味を見てはきだしてしまうので、なるべく口の奥の方に入れてゴックンと飲ませます。
たくさん口に入れるとむせやすいので少しずつ入れます。
――スポイトで――
月齢の低い赤ちゃんでもスポイトなら確実に飲ませられます。スポイトでシロップを吸い上げほっぺの内側に少しずつ流し込むといいでしょう。
のどの奥に入れると咳き込むので注意します。
――乳首で――
哺乳びんを使う赤ちゃんなら空の哺乳びんにシロップを入れて吸わせてもいいでしょう。先に乳首だけ口に入れ、赤ちゃんが吸いはじめたら別に計っておいた薬を入れます。
――小さめの容器で――
小さめの容器でグイッと飲む方が飲みやすい子もいるようです。
注意
・ 薬を飲ませるのは食前食後どちらでもかまいません。食前の方がおなかがすいていてスムーズに飲むかもしれません。
・ 口を開かないからといって鼻をつまんで無理に口を開けさせるのはやめましょう。息ができずに苦しがり、薬でむせたり薬を吐いたりしてしまいます。また食道ではなく気管の方に薬が入るおそれがあります。
・ 水薬の場合、容器から直接飲ませたり容器のふたでのませたりしてはいけません。だ液が残り薬に混ざってよごれてしまうことがあります。
・ かならず子供の手の届かないところに保管して下さい。
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