■ ワクチンは効果がない2017 6 19

一般の人の中だけではなく、医者の中にもワクチンは効果がない、医療費の無駄、医者の金儲け、副反応を起こす毒物だ、と主張する方がいます
かつてある有名?小児科医として名をはせたその人のワクチン無用説はいまやまったく受け入れられず、その主張を信じて不幸にも命を落とした子どもたちに対する責任は問われていません
何をもって効果があるのかないのかそれをきちんと説明するのが科学者としての医師の義務であり責任でもあります
どうもよくその方たちの意見の根拠を聞いていると、ワクチンそのものを理解できていないようです
先日よくメディアに登場しているがん治療否定説(ある点では正しい部分がありますが)のk先生もインフルエンザワクチンは効果がないから不要である、と主張していました
この人も医者ではありますが、どうもワクチンについては「素人」のようです
この人はインフルエンザワクチンがインフルエンザの感染を防ぐために作られたワクチンだと思っているのでしょうか
不要、必要で話をすると分かりやすくてマスコミ受けしやすいのですが、物事はそんなに単純ではありません
ワクチンは結構難しい分野なのであることはたしかですが。


結局ワクチンに関して意見を述べるには、まず病気をよく知っていること。次にワクチンをひとくくりにしないでそれぞれのワクチンについて長所短所を理解していることが必要条件になります

とは言っていても私自身ワクチンの専門の先生に会うたびに、自分のワクチンに対する理解が不足していることを痛感します
もっと勉強しなくっちゃ。そして一般のみなさんにワクチンのことをわかりやすく説明できるように努力しなくてはと反省しています