■ 日本脳炎って日本にあるの |
日本脳炎は、日本脳炎ウイルスに感染してもほとんどの人は症状が出ませんが、数百人に一人が発症し、20〜40%が死亡するするとされている重篤な脳炎です 現在も特別な治療法はありません 日本では、1966年までには毎年1000人以上の患者がありましたが、ワクチンの導入後1992年以後は年間10人以下です。 「日本」と名前がついているのは、日本でウイルスが発見されたからで、日本脳炎はアジアの広範な地域で毎年発生しています(3〜4万人毎年患者数) ヒトへの感染は、蚊(日本では主にコガタアカイエカ)が日本脳炎ウイルスに感染したブタを吸血し、その後ヒトを刺すことにより起こります 日本脳炎は豚の体内でまず増えてから、蚊が豚に血を吸って人にさすことで感染が起こります 豚は食用として半年で出荷されますので、毎年新しい豚の血液を調べてることによって間接的に日本脳炎の危険度が推定することができます 最近は蚊の生育地域が北上していて北の地域で日本脳炎に感染する可能性が増えていること、事実2015年には千葉市で一歳の子どもが感染しているということ、一時的なワクチンの定期接種の中止(2005年〜2010年再開)のために抗体保有率の低下、海外からの輸入感染の可能性の高まり、など懸念されるため昨年から北海道が定期接種を導入し東京のある地域が3歳以下の勧奨接種を導入してきています ワクチンを受けて免疫をつけておけばまず日本脳炎にはなりません 問題になったADEM(急性散在性脳脊髄炎)の副反応の疑いは現在時点で問題ないようです 以前のワクチン後の疑い 70万〜200万回に1回 現在のワクチン後の疑い 100万回に1回(3年間) とすると以前のワクチンでも問題がなかったかもしれません しかしマウスの脳細胞を使用していたことによることが原因の可能性をなくすために 現在の培養細胞を使ったワクチンに切り替えたほうがより安全であったことは確かです |