■ 「病原微生物

人間に病気を起こす小さな生き物を「病原微生物細菌」といいます
人間は母親のおなかの中では無菌状態ですが、一旦この世に生まれたとたんあらゆる種類の無数の病原微生物に取り囲まれ、彼らとの戦いが一生続くことになります
お互いが実に巧妙な戦略と武器で戦い、人間は病気になったり治ったり、戦いに破れれば後遺症という大きな傷を残すか命を失ってしまいます

戦うにはまず敵を知ることです
敵である病原微生物には主に細菌とウイルスがいます

まずウイルスの増え方と細菌の増え方は全く違います。
細菌は育つ環境があれば自分で増えることができ、人間の細胞を必要としません。
細菌の増え方も凄まじいものがあります。
大雑把に言って一個の細菌は15分から20分で一回二つに分裂しますから一晩で(2の3×24乗=8600億の47億倍になる計算ですが、実際はそんな栄養が周りにありません)100億個以上にもなります(ネズミじゃないけどねずみ算)
ですから數十個の細菌で食中毒が起こることも不思議ではありません
一方ウイルスは自分だけ増えることができません
必ず生きた細胞を必要とします
細胞の中に入り込みその細胞が持つ生産設備を利用して自分のコピーをものすごい速さで作り出し、細胞を破って外に一気に放出します
こちらも一日で途方もない数の同胞を作り出します(ウイルスは栄養が不要ですからコピーを作れるだけ作ります)